細かな民法改正点を考える。詐欺(民法96条3項を例にして)その2

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
今まで,過去問を検討していたのですが,うって変って,ざっくばらんに考えたことをご案内することになりました。
初回は,改正民法96条3項です。細かい条文改正があったようなんですが,どうやってスク東先生は整理していくのでしょうか。

では,はじまり,はじまり。

考えている

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速はじめていきましょう。前回の続きです。
条文を載せておきますね。

改正民法
(詐欺又は強迫)
第96条
1(略)
2(略)
3 前二項の規定による詐欺による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができない。

改正前民法(旧)
(詐欺又は強迫)
第96条
1(略)
2(略)
3 前二項の規定による詐欺による意思表示の取消しは、善意の第三者に対抗することができない。

改正により96条3項が「善意の第三者」から,「善意でかつ過失がない第三者」に取扱いが変わっているのですが,その理由を考えてみるのが,前回の宿題でした,どうでしたか。

東花子さん

うーん,よく分かりませんでした。

まあ,そうですね。いきなり振られても,方向性がわからないでしょうからね。
じゃあ,一緒に検討してきましょう。

考えている

よろしくお願いします。

こういうときは,まず,大局的な目線で,結局,改正によってどうなったか一言で考えたいです。
わかります?!

東花子さん

うーん??

まあ,そうなりますよね。それじゃ,ヒントとして指摘しますが,「第三者」以外に誰のことを考えるとよいでしょう。

考えている

えっ,他に人いるの!?。

いやいや,よーく想像してください。詐欺の取消をした本人です。
結局,改正により「本人」と「第三者」の関係性が変わったっていうことなんですよ。
「第三者」に「善意無過失」が必要ということは,「本人」保護の要請が高まったということですね。

東花子さん

なるほど,確かに大きな枠組みでざっくり考えていくわけですね。

はい,細かいことを押さえても無理です。あとは,考察していく。どうして「本人」を保護するようになったのかと・・・。

考えている

うーん,なんでだろう。

そうですね。こういうときに,明確な答えを探そうとすると難しいんですよ。
例えば,「詐欺」って最近,おれおれ詐欺とか。フィッシング詐欺とか手口が巧妙になってきたじゃないですか。

東花子さん

確かに。

はい,昔は,ネットとかなかったわけだから,詐欺も相対で行われることが多かったんでしょう。
だから,騙された方も悪いと・・・。

考えている

なるほど,誰しもが巧妙に騙される可能性があるのに,騙された本人が悪いと言い切るのは疑問ありますね。

ええ,だから,法律も「本人」保護の方向性に触れたと思うんですよ。

東花子さん

そうですね。それであれば納得いきます。

こう考えれば,条文も意味がわかるじゃないですか。大事なことは,絶対的な解答を追わないとことです。細かいことを押さえるために自分で仕掛けをしていく。その時に,すでに知っていることを使って考えることが大事ですね。

花子さん

ふーん,わかりました。

はい,こういうことを繰り返すと,自分の言葉に変えられるので記憶も強化されていきます。こんな感じで,考えるといいでしょう。それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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