司法試験29年31問(民法)肢イを検討する 第3回 727条を考える(大判昭7.5.11) その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年31問(民法)肢イを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年31問(民法)肢「イ.GはAの親族ではない。」を検討していきます。
事例は,A男はB女と婚姻したが,Bには姉Cと妹Dがおり,Cには配偶者Eがいる。その後,Aは,Bの同意を得て,Fを養子としたが,その縁組前からFには子Gがいた場合です。

結論は,どうですか。

考えている

正しいですね。

どうしてですか。

東花子さん

判例のようです。(大判昭7.5.11)

なるほど,そうですね。関連条文も確認してみましょう。

(親族の範囲)
第725条
次に掲げる者は、親族とする。
一  六親等内の血族
二  配偶者
三  三親等内の姻族

(縁組による親族関係の発生)
第727条
養子と養親及びその血族との間においては、養子縁組の日から、血族間におけるのと同一の親族関係を生ずる。

なるほど,AとFは,養子となってます。そして,Gは縁組前にいたFの子ですね。
この場合,727条を見ると,Gにも養子縁組の日から親族関係が発生するように思えませんか。

東花子さん

はい,Fを介して,AとGにも親族関係が生じるとも考えられそうですね。

そうですね。ただ,判例はこれを認めていないですね。なぜでしょうか。

考えている

うーん,この場合にAG間で親族関係を発生させると問題だからだと思いますが・・・。

確かに,そう通りです。どんな問題が具体的に考えられそうですかね。

東花子さん

えっと,そうですね。ちょっと考えさえせてもらっていいですか。

そうですね。ぜひ,やってもらいましょう。親族相続は,一見細かいですが,論理的に整理すると覚えるよう量もグッと減りますよ。
考えて欲しい方向性は,親族関係が発生すると,主にどうことがあるかを考えてみてください。
そうことが分かると,この場合のAG間に親族関係を発生させることは問題だという結論も自然に理解できますよ。
それでは,今日も時間となりましたので,終わりします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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司法試験29年31問(民法)肢アを検討する 第2回 親族の範囲(民法725条3号)

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年31問(民法)肢アを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年31問(民法)肢「ア.EはAの親族である。」を検討していきます。
事例は,A男はB女と婚姻したが,Bには姉Cと妹Dがおり,Cには配偶者Eがいる。その後,Aは,Bの同意を得て,Fを養子としたが,その縁組前からFには子Gがいた場合です。

結論は,どうですか。

考えている

間違っていますね。

どうしてですか。

東花子さん

条文です。

なるほど,そうですね。確認しましょう。

(親族の範囲)
第725条
次に掲げる者は、親族とする。
一  六親等内の血族
二  配偶者
三  三親等内の姻族

なるほど,AとEは,血族ではないでしょうから,姻族にあたるかです。

東花子さん

はい,そうですね。姻族は,配偶者の血族です。Cは配偶者Bの血族ですが,Eは違います。

そうですね。Eは,Cの配偶者ですからね。

考えている

ええ,ですので,本肢は誤りとなります。

いいですね。それで,大丈夫でしょう。

東花子さん

えっ,いつもと展開が違うような・・・。

あれ,気付きました?
まあ,親族の定義ですので,これは知っとくようにということでしょう。

東花子さん

そうですか。ただ,一応,考えて見たいですね。

なるほど,そうですか。まあ,あえて考えてみるとそうですね。
配偶者の家の関係で,同じ生活圏に入る可能性が可能性をイメージするとよいかもしれません。

東花子さん

確かにAとEが一緒の生活圏に入ることは,通常考えにくいですね。

そうですね。
あと,姻族と親族関係に入る上で大きい点,特別の事情がある場合に扶養義務(877条2項)を負う可能性がある点があげられるでしょう。今指摘した実情を踏まえると,さすがにAとEに親族関係を発生させることは,おかしいですね。

東花子さん

なるほど,良くわかりました。

はい,正直この辺りは,覚えてしまえばお終いなところかもしれません。ただ,実際に想定されている事実を踏まえて押さえると記憶が強化されるでしょう。

考えている

確かに,そうですね。

まあ,こういう場所は,実際に答案に書くこともないでしょうから,ある程度,自由に考えていいところです。
ポイントとしては自分なりに少し仕掛けをしておくと,勘違いが押さえられるでしょう。

東花子さん

わかりました。あとその際は周辺知識を使うことは大事だと思いました。

そうですね。やみくもに考えると,方向性がずれる恐れがあります。ある程度の自由は許されますが,その辺りには,配慮しましょう。では,今日も時間となりましたので,終わりします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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司法試験29年31問(民法)を検討する 第1回 導入編

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本日から,司法試験平成29年第31問民法を検討していきます。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。調子はどうですか。

考えている

まあまあですね。

そうですか。とにかく,コツコツやっていきましょう。
では,問題はこちら

司法試験29年31問(民法)
A男はB女と婚姻したが,Bには姉Cと妹Dがおり,Cには配偶者Eがいる。その後,Aは,Bの同意を得て,Fを養子としたが,その縁組前からFには子Gがいた。この場合に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.EはAの親族である。
  • イ.GはAの親族ではない。
  • ウ.Bが死亡した場合,Aが姻族関係を終了させる意思表示をしない限り,AとCとの親族関係は終了しない。
  • エ.AがBと離婚した後であっても,AはDと婚姻することができない。
  • オ.家庭裁判所は,特別の事情があるときは,Dを扶養する義務をAに負わせることができる。
東花子さん

うーん。なるほど,親族関係の問題ですね。

はい,この機会にしっかり,確認していきましょう。

では,早速,肢アから検討しようと思ったのですが,時間がかかりそうなので,ここまでといたします。
それでは,また,明日。お楽しみに。



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応援コールのご案内?!

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花子さんは,司法試験29年29問(民法)をしっかり検討しました。次は,司法試験29年31問を検討する予定でしたが,なんか連絡事項があるようですよ。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。あれ,今日は,なんか元気がないですね。

考えている

そうなんです。なんか,最近疲れて,調子が落ちちゃって。

そうなんですね。試験勉強は,長丁場なので,そういうこともあります。

東花子さん

うーん,大丈夫かなと心配になったりします。

その気持ち,すごく良くわかります。ずっと,勉強のことやってますが,最後は気合が大事だと思いますので・・・。

考えている

やっぱ,そうですよね。なんか,気持ちを切り替えて勉強に集中できるようになりたいなぁー。

なるほど,そうなんですか。いやぁー,実はちょうど,そんな東さんのような方のために,新しいことスクール東京で始まるようですよ。

東花子さん

へぇー,どんなことですか。

それはね。ダダダダダ,ジャジャン(本人はドラムロールのつもり)。

考えている

(ずいぶんもったいぶるなぁ)

「成川先生の応援コール」です。

東花子さん

!!!。なんですか,それ。

いやー。東さんのような,不安を抱えている受験生を勇気づけるために,成川先生が,電話で気合を入れてくれるらしいですよ。直接,メッセージをいただいているので,載せますね。

【創立10周年記念】私の誕生日から、あなたに応援コール!!

▼スクール東京も10周年が経ちました。
これからも、司法試験・予備試験の合格を、あなたにささげたいと切望しています。
つきましては、創立10周年を記念事業の一環として、次のサービスを開始します。

「成川豊彦先生の応援コール」

▼この電話は、日本の国内外で司法試験・予備試験を勉強しておられるあなたを、勇気づけ元気になってもらうものです。
私が、肉声で語りかけます。

「行け!」
「ストレスに負けるな!」
「かかってこいだ!」
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スタートは、私の誕生日の1月28日です。
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「そのため、早めに合格!!」
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絶対合格!!

考えている

なるほど,熱いメッセージですね。なんか恐縮しちゃいます。

確かに,その気持ちもよーく分かります。
とにかく,成川先生は,熱量が凄い方なので,ぜひ応援メッセージで元気をもらってください。

東花子さん

分かりました。私も登録してみたいと思います。

そうですね。ぜひ,活用してみてください。それでは,今日は,ここまでとします。
この続きは,また,お楽しみに。



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司法試験29年29問(民法)肢オを検討する 第11回 消費寄託(666条)を考える

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東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年29問(民法)肢オ「消費寄託における寄託者は,寄託物の返還時期の定めがあるときであっても,いつでも寄託物の返還を請求することができる。」を検討していきます。
結論は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

どうしてですか。

東花子さん

条文ですかね。

なるほど,確認しましょう。

(消費寄託)
第666条
1.第五節(消費貸借)の規定は、受寄者が契約により寄託物を消費することができる場合について準用する。
2.前項において準用する第591条第1項の規定にかかわらず、前項の契約に返還の時期を定めなかったときは、寄託者は、いつでも返還を請求することができる。

(返還の時期)
第591条
1.当事者が返還の時期を定めなかったときは、貸主は、相当の期間を定めて返還の催告をすることができる。
2.借主は、いつでも返還をすることができる。

消費寄託の場合,消費貸借の条文が準用されてます。法文を見ると,寄託物の返還時期の定めがあるとき,寄託者からいつでも返還請求できるとする規定はないですね。

東花子さん

はい,ですので,契約にしたがい返還時期の期間は,返還請求できないとなります。

なるほど,それで合ってはいますが。

考えている

そうですね。意味を考えないと間違えそうです。実際に返還時期を定めなかったときは,寄託者はいつでも返還請求できるとなっているし・・・。

そうですね。やはり利益状況を把握しないとすぐに忘れてしまいそうです。
ここは,具体的を使って考えてみたいのですが,消費寄託の典型例はなんでしょうか。

東花子さん

うーん,よーわからんですね。

なるほど,そうですか。いろいろ具体的はあるのでしょうが,銀行の預金債権なんかが消費寄託ですよ。

東花子さん

なるほど,そうなんですね。確かに,銀行は預かったお金を第三者に貸することで消費してます。

はい,そこまで見えると666条2項は,パッと分かるんじゃないですか。

考えている

そうか。期限の定めがない場合なので,普通預金をイメージすればいいですね。そりゃ,いつでも返せといえないと寄託者(預金者)は困ります。必要な時に預金をおろせなくなるんだから・・・。

そういうこと,だから666条2項がある。分かってしまえば,迷いません。じゃあ,本肢の期限がある場合は,どうイメージしましょう。

考えている

うーん,期限があるということだから定期預金ですかね。

そういう方向性で大丈夫でしょう。この場合に寄託者からいつでも自由に返還請求を認めると受寄者としてはどうでしょうかね。

東花子さん

なるほど,その間,預かった資金運用できるという受寄者の期待が害されます。

いいですね。だから,本件の場合では,返還請求ができないことになります。

東花子さん

確かに,利益状況を踏まえるよくわかりますね。

はい,表面的に字面を追っても,すぐに忘れてしまうので気を付けましょう。
これでこの肢は大丈夫でしょう。それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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