予備試験30年5問(民法)肢エを検討する 第7回 永小作権に抵当権が設定できるか。(民法369条2項)その2

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年5問(民法)肢「エ.抵当権は,永小作権を目的として設定することができる。」を検討することになりました。正解は,条文(369条2項)があるので明らかなのですが,例によって意味を確認することになったのでした。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,昨日の続きいきましょう。
条文を載せておきますね。

(抵当権の内容)
第369条
1.抵当権者は、債務者又は第三者が占有を移転しないで債務の担保に供した不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。
2.地上権及び永小作権も、抵当権の目的とすることができる。この場合においては、この章の規定を準用する。

この条文を見れば,永小作権も抵当権の目的とできることが分かるのですが,意味について考えてきましたか。

考えている

ええ,一応。結局,永小作権にも被占有担保物権を認める必要性があると思いました。

なるほど,どうしてでしょうか。

東花子さん

まず,永小作権は,小作料を支払って他人の土地を耕作等をする権利ですね。(270条)

そうですね,条文も確認しましょう。

(永小作権の内容)
第270条
永小作人は、小作料を支払って他人の土地において耕作又は牧畜をする権利を有する。

この辺りは,戦前にあった小作と地主のイメージすると押さえられるでしょう。

東花子さん

なるほど「小作」という言葉から権利の内容を連想するわけですね。

そういうことです。書いてあることから想像できるように押さえましょう。
そうすると,永小作人は,自ら土地を耕して収益を上げたお金で被担保債権を弁済したいというニーズがありそうです。

考えている

はい,そう思いました。抵当権の場合,不動産質権と違って,設定者が使用収益できるところにポイントがありますね。

その通り!よく押さえているじゃないですか。

東花子さん

ええ,先日,大枠から考えろとおっしゃっていたので・・・。

そうですね。そこまで分かると,永小作権にも抵当権を付けられるのは,むしろ道理です。

花子さん

はい,社会で必要性があるのに禁止されているのでは,自由が害され不便ですからね。

その通り!そういう方向性で押さえていただければ,良いと思います。条文をむやみに覚えるのではなく,利益状況を想定したうえで,押さえましょう。それでは,今日も時間となりましたので,終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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予備試験30年5問(民法)肢エを検討する 第6回 永小作権に抵当権が設定できるか。(民法369条2項)その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年5問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年5問(民法)肢「エ.抵当権は,永小作権を目的として設定することができる。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

正しいですね。

どうしてでしょう。

東花子さん

うーん,どうやら条文があるようです。

そうですね,確認してみましょう。

(抵当権の内容)
第369条
1.抵当権者は、債務者又は第三者が占有を移転しないで債務の担保に供した不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。
2.地上権及び永小作権も、抵当権の目的とすることができる。この場合においては、この章の規定を準用する。

なるほど,確かに369条2項があります。
ただ・・・。

東花子さん

はい,そんな条文まで押さえていません。

そうですね。こんな細かいところまで,分からないことが現場では予想されます。
ということは,条文があるという説明は・・・。

考えている

まあ,実践では役に立ちませんね。

その通り。ということは,なぜ永小作権に抵当権が設定できるのか,意味をとっていかないといけません。
どう考えていきましょうか

東花子さん

うーん。

なるほど,ちょっと迷ってしまいしたか。ここは,ぜひ考えてもらいたいので少し時間を取ることにしましょう。

花子さん

わかりました。

はい,頑張ってください。少しだけヒントを入れたいと思います。抵当権は何のためにあるのか。永小作権はどういう権利かという大枠から考えてみてください。

この続きは,また明日,お楽しみに。



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予備試験30年5問(民法)肢ウを検討する 第5回 質権の設定を考える

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<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年5問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年5問(民法)肢「ウ.質権は,債務者の財産についてのみ設定することができる。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

そうですね。どうしてでしょう。

東花子さん

うーん,これもいきなりでピンと来ないのですが・・・。

そうですね。そういうときは,質権のイメージがしたいです。
質権ってどういうときに設定するものですか・・・。

東花子さん

えっ,どういうときだろう。

あのー,そこが分からなかったら,この肢を正解できるわけないじゃないですか。
権利の目的が分からないだから!

考えている

確かに,そうです。

いやー,難しく考えない方がいいですよ。質権は,担保物権です。
担保物権は,被担保債権を担保するためにあるわけですよ。
しかも,質権の場合,契約で設定するわけですよね。
ここまで,言えばわかりますか。

東花子さん

なるほど,第三者が債務者の被担保債権を物上保証することも考えれますね。

いいですね。その指摘があれば,大丈夫です。
ということは,誤りということは,すぐにわかりますね。

東花子さん

そうですね。実際に使われている場面をイメージすることがとても大事だと思いました。

法律は,社会をうまく回すためのルールです。
ですので,実際の場面を合理的に考えて答えを導くとこのような問題もうまく対応できるでしょう。

花子さん

よく分かりました。ありがとうございます。

はい,良かったです。それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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予備試験30年5問(民法)肢イを検討する 第4回 一般先取特権の対象を考える その2

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花子さんは,予備試験30年5問(民法)肢「イ.一般の先取特権は,債務者以外の者の財産についても成立する。」を検討することになりました。解答は誤りということは分かったのですが,しっくりこないようです。
よく分からないときは,ある方法をとるといいのですが,一緒に考えてみましょう。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,始めていきたいのですが,その前に!!

考えている

はい,予備試験の短答試験も昨日で終わりましたね。

そうですね。受験生の皆様,本当にお疲れ様でした。

東花子さん

えっ,それだけ。

はい,すいません。司法試験のときと同じで,できることをやるだけですね。

考えている

なるほど,分かりました。

それで,昨日の続きですが,やってこられましたか。

東花子さん

まあ,一応。結局,具体的に考えるのが大事ということでしょうか。

はい,細かいことは覚えられないので,それが実践的でしょう。
それで,具体的に考えるとどうでしょうかね。

東花子さん

第三者が債務者の被担保債権を担保するのは,取引上問題だと思いました。

いいですね。先取特権は,担保物権です。本来,債務者は自身の財産で債務を担保すべきでしょうからね。
実際に,306条も,債務者の総財産となってます。

(一般の先取特権)
第306条
次に掲げる原因によって生じた債権を有する者は、債務者の総財産について先取特権を有する。
一 共益の費用
二 雇用関係
三 葬式の費用
四 日用品の供給

東花子さん

そう考えると,債務者以外の者(第三者)の財産が,一般特権の対象となるわけないですね。

まあ,それで大丈夫でしょう。まあ,一般先取特権者から見ると,債務者の物か,債務者以外の者(第三者)の物か,債務者の手元にあれば,外形上わからないので,そこはどうかという疑問はあるでしょう。
ただ,それを言うと今度は一般先取特権者の権利が,強くなりすぎてしまいます。
そういった意味でも,この場合は,第三者を保護するということでしょうね。

東花子さん

なるほど,利益状況を具体的にイメージすると非常に合理的な結論になりますね。

そうですね。法律は社会のルールですので,変な結論になると,世間が困ってしまいます。
そいった意味でも,具体的に状況をイメージすれば,正解にたどり着きやすいでしょう。

東花子さん

よく分かりました,ありがとうございます。

はい,この肢はとりあえず,こんなところで大丈夫でしょう。
イメージを大事にコツコツ勉強してもらえればと思います。それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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予備試験30年5問(民法)肢イを検討する 第3回 一般先取特権の対象を考える その1

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平成28年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年5問(民法)肢イを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年5問(民法)肢「イ.一般の先取特権は,債務者以外の者の財産についても成立する。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

あのー。

あれ,どうしましたか。

東花子さん

司法試験が,先ほど終わりましたけど・・・・。

そうですね。今日まで受験お疲れさまでした。とにかく,ゆっくりお休みください。

考えている

それだけ!?

はい,本当に大変だったと思いますので・・・。
私ができることをやりたいと。

東花子さん

なるほど,分かりました。

それで,気を取り戻してどうでしょうか。

東花子さん

誤っていますね。

いいですね。どうしてですか。

東花子さん

いやー,この肢もあまり考えたことなくて,よく分からなかったんですが・・・。

なるほど,それは,よーく分かります。
そういう時は,どうすれば良かったんでしたっけ。

東花子さん

あれ,どうするんだったっけ?!

うーん,ついこの前,やったのになぁ。ちょっと,思い出してもらいますか。
まあ,今日は本試験で大変だったということにしておきましょう。
それでは,ちょっと早いですが,本日はここまでとします。この続きは,また明日お楽しみに。



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