予備試験28年2問(民法)肢オを検討する 第7回 民法120条2項

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年2問(民法)肢オを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年第2問【司法試験28年4問】(民法)肢「オ.Aの代理人BがCの詐欺により売買契約を締結した場合,Bは当該売買契約を取り消すことができるが,Aは当該売買契約を取り消すことができない。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

間違ってますね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

いや,本人Aから見ると,代理人が騙されているのに,法的効果の帰属を受けるには酷のように思いました。。

なるほど,利益状況を見て,結論の妥当性は図れておりますね。しかし,問題の所在がでていないのは,良くないですね。
条文を確認して見ましょう。

(取消権者)
民法第120条
1.(略)
2.詐欺又は強迫によって取り消すことができる行為は、瑕疵ある意思表示をした者又はその代理人若しくは承継人に限り、取り消すことができる。

条文を見てなにか,気づきませんか。

東花子さん

うーん,よく分かりませんね。

なるほど,よーく,条文を見て考えください。素直に読んで,考えることが大事ですよ。

花子さん

もしかして,代理人が相手に騙された場合,瑕疵ある意思表示は,代理人であって,本人ではないということでしょうか。

そうですね。本肢だと,代理人Bが,瑕疵ある意思表示をCに対してしてますね。本人Aは,法的効果の帰属をうけますが,意思表示は,直接Cに行っておりません。
ですので,本人Aは,120条2項の要件に当たらないので,取消せないとも読めます。

考えている

なるほど,本人Aは,代理人Bに取消してもらえと・・・。でも,それは,少し迂遠ですね。

その通りだと思います。そこで,本人Aも取消せると説明したいのですが,どう説明しましょうか。

東花子さん

そうですね,「瑕疵ある意思表示をした者」に代理人を通して,意思表示をしたものも含むと説明するのでしょうか。結局,120条2項で,「瑕疵ある意思表示をした者」とした趣旨は,騙されたことにより法的効果の帰属を受ける本人を保護するためのものだと思いますので・・・。

そうですね,概ね良いと思います。ここは,いろいろな説明がありそうなのですが,結論の妥当性を図る必要性があるのは明らかです。
それに,沿うように法解釈の姿勢を示すことが一番大事ですね。

花子さん

やはり,条文を趣旨から解釈して適用できるかが,重要ですね,よく分かりました。

はい,そんなところで良いでしょう。
では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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