会社法の訴訟の区分を大局的に考える~正解編~

こんにちは,今日も勉強お疲れ様です。
早速ですが,昨日,ご案内した以下の問題の正解をご案内します。

Q  第7編雑則第2章には,以下の節がありますが,節ごとに大局的に見て共通する特徴があると思われます。それは,なんでしょうか。

第1節 会社の組織に関する訴え
第2節 株式会社における責任追及等の訴え
第3節 株式会社の役員の解任の訴え
(第4節以降は,出題実績がないので考えなくてよい)

ヒントは,訴訟関係をざっくりイメージして見てください。大局的視点ですので,細かなことは考えないでください。

A 正解は当事者が違うということでした。大局的に,このように区別できます。
  具体的に,当事者を確認してみましょう。

第1節 会社の組織に関する訴え
原告 利害関係人の多数(828条2項)
被告 会社(834条) (834条19号のみ持分会社及び社員)

第2節 株式会社における責任追及等の訴え
原告 一次的:株式会社(847条1項) 二次的:株主(847条3項)
被告 利害関係人(847条1項) ※1に詳細

第3節 株式会社の役員の解任の訴え
原告 利害関係人の少数(854条1項) (第1節よりも限定されている)
被告 株式会社及び854条1項で解任決議が否決された役員

第2節 ※1 詳細
責任追及の訴え 発起人,設立時取締役,設立監査役,役員等,清算人(責任追及の訴えによって相手方が異なる)
利益の返還を求める訴え 120条3項の相手方
支払いを求める訴え 212条1項,285条の相手方

特に重要なポイントは,会社の位置づけです。
第1節は会社が被告,第2節は会社が原告(一次的),第3節は,会社は役員と共同被告となります。

この位置づけを押えないと,他の条文の意味が分からなくなってしまいます。
なぜなら,この関係を当然の前提として,条文が作られているからです。

前提がわからないと理解のしようがないので,暗記になり結局,問題も解けません。
ですので,大局的な視点をぜひ,取り入れて勉強ください。

一所懸命に勉強を行うと視点が狭くなりがちなので,ご注意願います。
では,今日も勉強頑張ってください。



応援ありがとうございます。

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