予備試験28年13問(民法)肢アを検討する 第2回 遺言の年齢(民法961条)

メルマガ大バナー

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年13問(民法)肢アを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年13問(民法)肢「ア.15歳に達した者は,遺言をすることができる。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

正しいですね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

条文があったような。

そうですね。条文を確認しましょう。

(遺言能力)
民法第961条
十五歳に達した者は、遺言をすることができる。

良く勉強してますね。知っていたのですか。

東花子さん

いえ,調べてたら書いてありました。

なるほど!それじゃ,忘れたら,すぐダメになるじゃないですか。

花子さん

まあ,そうなりますね。

そうですか,正直,この辺りは政策的要請が強いと思います。ですので,何ともですが,せめて少しでも意味づけして押さえたいですね。
最悪,直前に見返すのも一つの方法だとは思うのですが・・・。

考えている

そうですね。出た以上は対策しておきたいですね。

では,早速やっていきましょう。さすがに15歳をいきなり意味づけるのは難しいです。そこで,15歳は未成年者なので,なぜ,未成年者でも遺言ができるのかを考えてみましょう。

東花子さん

なるほど,遺言は単独行為です。一般に,制限行為能力者の保護の必要がある取引行為とは違います。ですので,できる限り本人の意思を尊重する必要があると思いました。

ポイントを押さえているといいですね。その説明であれば,少なくとも,遺言を認めるのに成年まではいらないことは,分かりますね。

東花子さん

そうですね。次は,どこまで年齢を下げられるかの問題ですね。

はい,その通りです。立法者は15歳までは下げられると判断しているようですね。どう意味づけしましょうか。
自分が15歳だった時のことをイメージすれば良いように思います。

花子さん

・・・・忘れました。

えっ,私も花子さんより年だから・・・・忘れ・・・。いやいや,違いますよ。立法者も,そんなことまでは,想像していないと思います。
一般的に,15歳が,どういう年齢かを意識してください。

東花子さん

中学校を卒業する時が,だいたい15歳です。中学校3年生ですね。

おお,いいじゃないですか。中学3年生であれば,義務教育も終了する頃です。したがって,遺言についても,ある程度は理解ができるというのは,どうでしょうか。

考えている

確かに,本人の意思を尊重するといっても,遺言の意味の理解もままならないものに,法律で認めるのは,さすがに問題です。

はい,もちろん,早く亡くなる方も居られるので,できる限り,本人の意思を尊重したいのですが,義務教育が終了する辺りが,政策的に妥当と判断されたのでしょう。

東花子さん

とりあえずは,わかりました。

そうですね。正直,こんなことろは,論理的な正解もないし,答案に書くこともありません。
ですが,何か意味づけをしないと,すぐに忘れて結局,何も残りません。なので,自分なりに意味づけをして押さえることが非常に大事になります。

東花子さん

確かに,やみくもに暗記するよりは,だいぶ良いです。

はい,ですので,特に単純なことを覚えらない方は,関連付けて押さえる方法を活用してください。自分なりに考えたのであれば,記憶に残ります。その意識を持てば,本番,細かいところがでても自信をもって回答できる可能性があがると思うのです。ぜひ,ご参考ください。
では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。


あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 親族相続, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 | コメントをどうぞ

予備試験28年13問(民法)を検討する 第1回 導入編

メルマガ大バナー

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年第12問【司法試験28年26問】の検討を終えました。今日からは,予備試験28年13問(民法)を検討していきます。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。調子はどうですか。

考えている

普通です。とにかく,頑張るしかないと思ってます。

そうですか,長丁場なので,確実に検討していきましょう。
早速,今日からは,予備試験28年13問(民法)です。では,問題はこちら

予備試験28年13問(民法)
年齢に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.15歳に達した者は,遺言をすることができる。
  • イ.妻が26歳,夫が19歳の夫婦は,特別養子縁組における養親となることができる。
  • ウ.普通養子縁組において養子となる者が18歳であるときは,その法定代理人が,これに代わって,縁組の承諾をすることができる。
  • エ.養親となる者が家庭裁判所に対して特別養子縁組の成立の申立てをした時点で,養子となる者が10歳であるときは,家庭裁判所は,特別養子縁組を成立させることはできない。
  • オ.16歳の子を持つ母がその子の父との婚姻により氏を改めたため,その子が父母と氏を異にする場合には,その子は,父母の婚姻中に限り,家庭裁判所の許可を得ないで,戸籍法の定めるところにより届け出ることによって,その父母の氏を称することができる。

1.ア イ 2.ア オ 3.イ ウ 4.ウ エ 5.エ オ

東花子さん

うーん。なるほど,年齢に関する問題ですね。

はい,そうですね。しっかり,確認していきましょう。
では,早速,肢アから検討しようと思ったのですが,例によって,時間がかかりそうなので,ここまでといたします。
それでは,また,明日。お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権総論, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 | コメントをどうぞ

予備試験28年12問(民法)肢オを検討する 第7回 委任者の報酬(民法648条1項)

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年12問(民法)【司法試験28年26問】肢オを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年12問(民法)【司法試験28年26問】肢「オ.受任者は,特約がなくとも,委任者に対して報酬を請求することができる。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

そうですね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

条文があったように思います。

なるほど,そうですね。

(受任者の報酬)
民法第648条
1.受任者は、特約がなければ、委任者に対して報酬を請求することができない。
2.(略)
3.(略)

確かに,条文がありますね。

花子さん

はい,なので誤りです。

結論は,その通りです。例によって,実質的に考えたいのですが,なぜでしょうか。

東花子さん

そうですね。確か,古代ローマ法からの沿革とどこかで読んだ記憶があります。性質上,報酬になじまないという話だったような。

はい,その通りですね。でも,どうですかね。

考えている

少しピンと来ませんね。

なるほど,そういう時は,イメージを少し膨らませて見ましょう。極端な話,受任者は,委任者に信頼を受けているのである程度,裁量の範囲で委任行為を行います。

東花子さん

それは,そうですね。

その際,いきなり多額の報酬を受任者から請求されたらどうでしょうか。当然に役務を提供したから報酬を支払えといわれたら・・・。
また,委任者からすれば,報酬が決まってない時は,お願いはしたけど善意で受任者がやってくれていると考える場合もありえると思うのですよ。

花子さん

なるほど,いずれにしてもトラブルが,発生しえますね。

はい,報酬額によっては,その方と委任契約を結ばなかったかもしれない。そのような側面があると思います。

考えている

確かに,そうです。

ですので,委任契約で,報酬を請求するのであれば,キチンと決めないとダメということで良いでしょう。 では,時間となりましたので,終わりにします。また,明日お楽しみに。

メルマガ大バナー


あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権総論, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 | コメントをどうぞ

予備試験28年12問(民法)肢エを検討する 第6回 委任契約の終了(民法653条1号)

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年12問(民法)【司法試験28年26問】肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年12問(民法)【司法試験28年26問】肢「エ.委任契約は,受任者の死亡によって終了するが,委任者の死亡によっては終了しない。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

そうですね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

条文があったように思います。

(委任の終了事由)
民法第653条 委任は、次に掲げる事由によって終了する。
一  委任者又は受任者の死亡
二  (略)
三  (略)

確かに,条文がありますね。

花子さん

はい,なので,誤りです。

それは,そうなのですが・・・。

考えている

そうですね。例によって,意味を考えろということでしょうか。

そうですね,流れが分かってきましたね。なぜ,委任者も受任者も終了するのでしょうか。
肢が終了するとしている,受任者の方からいってみましょう。

東花子さん

そうですね。受任者は,実際に法律行為を行う者です。受任者に期待して委任者もお願いしていますね。そこと関係あるのでしょうか。

おお,いいですね。続けてください。

考えている

うーん,なので属人的な要素が強いです。受任者の相続人と委任者とは,信頼関係が当然ないので,当事者の解除を待たずに終了すると思いました。

いいじゃないですか。では,委任者が死亡した場合は,どうでしょうかね。肢では,終了しないとしてますが,何を引っ掛けているのでしょうかね。

東花子さん

どうでしょう。終了する理由は,単純に,受任者が死亡した場合と同様,委任者の相続人と受任者とでは信頼関係がないからだと思いますが・・・。

なるほど,この辺りは,いろいろ考え方があるのでしょうが,どうですかね。例えば,単純に受任者の法律行為の効果が帰属するだけですので,委任者の相続人は委任契約を解除すれば良く,法が当然に終了をさせる必要もないように思うのですが・・・。

東花子さん

なるほど,ただ,一般に相続人は被相続人の生前の委任関係など分かりません。なので,意図しない法的効果が帰属しないように,受任者による新たな法律関係の発生を止める必要がある思いました。

それは,一つの解答ですね。なので,利害関係人を保護するために委任者の場合も終了するのでしょう。
この辺りは,厳密に議論するところではないと思います。明確な答えもありませんので,イメージする訓練だと思ってください。

考えている

そうですね。イメージ力は,条文を押さえる上で大事ですからね。

はい,単に条文を暗記すると,勉強も面白くなくなります。ですので,少しでも楽しくする工夫を心がけましょう。
では,時間となりましたので,終わりにします。また,明日お楽しみに。

メルマガ大バナー


あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権総論, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 | コメントをどうぞ

予備試験28年12問(民法)肢ウを検討する 第5回 費用償還請求権(民法650条)の意味を考える その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年12問(民法)【司法試験28年26問】肢「ウ.受任者がその委任事務処理の必要上負担した債務を委任者に対し受任者に代わって弁済することを請求する権利については,委任者がこれを受働債権として相殺することはできない。」を検討することになりました。
検討の流れで,費用償還請求権の意味を確認することになったのですが,果たして,東さんはわかるでしょうかね。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速ですが,昨日の話は,わかりましたか。

考えている

費用償還請求権(650条1項)が,なぜ発生するかでしたよね,考えてみました。

いいですね。聞かせてください。

東花子さん

受任者が行った法律行為の効果が委任者に帰属します。委任者が利益をうけるので,費用は当然,委任者が出すのが公平からじゃないでしょうか。

そうですね。委任は,代理をイメージすると良いという話を昨日しました。もし,自分で法律行為を相手方と直接行ったら当然に,費用は自分で負担すべきですね。

花子さん

はい,受任者を使うと,委任者が,費用の負担を免れるのは明らかにおかしいと思いました。

そうですね。なので,費用の請求権が発生します。本題は,この債権を受働債権として,委任者が受任者に金銭債権を持っていた場合に相殺できるかでしたね。

東花子さん

そうでした,そうでした。

一般的に,相殺が一方的な意思表示で認められるのは,簡易迅速な決済の必要性と相手方にも不利益が生じないためです。
今回の費用償還請求権は,実際に支払ってもらえる期待が受任者に生じてます。

東花子さん

そうですね,公平を図る必要がありますからね。なので,一方的な相殺を認めると,受任者を害されてしまいます。実際,相殺を認めると,受任者を働かせて債権回収を図る道を委任者に認めてしまうことになり問題だと思いました。

そうですね。イメージがとても重要です。ぜひ,具体的に考えながら押さえましょう。
条文上は,505条1項ただし書にあたると説明すれば良いですね。

(相殺の要件等)
民法第505条
1.二人が互いに同種の目的を有する債務を負担する場合において、双方の債務が弁済期にあるときは、各債務者は、その対当額について相殺によってその債務を免れることができる。ただし、債務の性質がこれを許さないときは、この限りでない。
2.(略)

考えている

なるほど,「性質がこれを許さない」は,明文上明らかではありません。しかし,相殺を一方的に認めると,相手方が害される場合は,ただし書にあたると思いました。

そうですね,そこは,意識しておくと良いでしょう。
では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。

メルマガ大バナー


あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権総論, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 | コメントをどうぞ