予備試験30年1問(民法)肢エを検討する 第5回 法人は遺言執行者になれるか

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年1問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年1問(民法)肢「エ.法人は遺言執行者になることができる。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

正しいですね。

どうしてですか。

東花子さん

えっと,特に法人がなれないという規定はないように思いますが・・・。。

いいですね。
関連条文も載せておきます。

(遺言執行者の指定)
第1006条
1.遺言者は、遺言で、一人又は数人の遺言執行者を指定し、又はその指定を第三者に委託することができる。
2.(略)
3.(略)

(遺言執行者の欠格事由)
第1009条
未成年者及び破産者は、遺言執行者となることができない。

東花子さん

良かった,やっぱりあってました。

いやー,そうなんですが,そんなこと知ってますかね。

東花子さん

なるほど,わからないですね。

はい,ですので,条文のこと言われても実践的にピンときません。
実際どの辺りを考えると良いでしょうか。

考えている

そうですね。結局,遺言執行者は,遺言を執行する人なので性質上,法人につとまるかを考えれば良いと思いました。

その通り!どうしたんですか?!ピタッと来ましたね。

花子さん

いやー,この問題の前の肢で同じようにやったじゃないですか。

そうですね。総じて,この問題はその方向性を聞いてそうです。
そこから考えると,職務の性質上,法人にしてもらっても何ら問題なさそうです。

東花子さん

はい,むしろプロとしてやってもらった方が安心だと思いました。

はい,ですので当然に法人は,遺言執行者になれますね。
これで,概ね検討は大丈夫でしょう。とにかく,このような良くわからない問題が出された時は目的から考えることが大事です。考えて解答するようにしましょう。
それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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予備試験30年1問(民法)肢ウを検討する 第4回 法人の財産以外の損害賠償請求権(民法710条)

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<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年1問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年1問(民法)肢「ウ.法人は財産以外の損害について不法行為に基づき損害賠償を請求することができない。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

どうしてですか。

東花子さん

そうですね。単純に名誉などもあると思いました。

いいですね。事実がないことを書かれて,評判が落ちると法人も困ります。
ですので,これを保護するために,賠償請求を認める必要がありますね。

条文も載せておきますよ。

(不法行為による損害賠償)
第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

(財産以外の損害の賠償)
第710条
他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。

東花子さん

はい,イメージができれば正解が判断できると思います。

そうですね。この問題は,総じて細かい知識よりは,大枠の理解やイメージを聞いているように思います。
これを1つ1つ覚えようとすると勉強の方向性がずれますので,気を付けましょう。

東花子さん

わかりました。ありがとうございます。

はい,こんな感じで,大丈夫でしょう。
ぜひ,イメージなどを大事にして柔軟に勉強したいですね。
それでは,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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予備試験30年1問(民法)肢イを検討する 第3回 法人が組合人なれるか

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花子さんは,予備試験30年1問(民法)肢イを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年1問(民法)肢「イ.法人は民法上の組合の組合員になることができない。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

どうしてですか。

東花子さん

えっと,肢アと同様に条文上,禁止されていないように思いました。

そうですね。組合も契約なので,自由はありそうです。
ただ,この説明だとあまりに,ザックリした説明になってしまうので,ちょっと関連付けたいですね。
どうでしょう。

東花子さん

うーん。どう考えていくんだろう。

なるほど,悩んでしまいましたね。
肢アで検討した方向と同じように大枠で考えていけばいいですよ。どういうことを言ってましたか。

考えている

えっと,何だっけ。

うーん,そうですね。なかなか,最初は応用が難しいですよね。
制度の目的です。肢アでは,後見人の職務に着目しましたね。

東花子さん

確かに,そうですね。ということは,この組合の場合も組合の目的に着目すればいいですね。

その通りです。条文を確認してみましょう。

(組合契約)
第667条
1.組合契約は、各当事者が出資をして共同の事業を営むことを約することによって、その効力を生ずる。
2.(略)

東花子さん

なるほど,組合契約の目的から考えれば,法人を組合員にしても問題ないですね。

そうですね。こういう良くわからない問題は,細かいところを聞いているのではなく,大枠からの解答を出題者も期待していると思います。こんな感じで解答をするようにしましょう。
あまり,細かいところにいくとロクなことがありません。くれぐれも注意ください。
それでは,今日も時間となりましたので,これで終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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予備試験30年1問(民法)肢アを検討する 第2回 法人が後見人になれるか

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東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年1問(民法)肢「ア.法人は成年後見人になることができない。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

どうしてですか。

東花子さん

うーん,特に条文上,禁止されていないように思いました。

そうですね。欠格事由には「法人」は入っていないですね(847条)。

(後見人の欠格事由)
第847条
次に掲げる者は、後見人となることができない。
一  未成年者
二  家庭裁判所で免ぜられた法定代理人、保佐人又は補助人
三  破産者
四  被後見人に対して訴訟をし、又はした者並びにその配偶者及び直系血族
五  行方の知れない者

現場ではそれで,最悪構わないのですが,もうちょっと実践的な話がしたいですね。
成年後見人は,どんな職務を行いますか。

東花子さん

財産管理(859条)などを行うと思いました。

そうですね。後見人の職務の内容が分かれば,むしろ法人でやってもらった方が適切な管理が期待できそうです。

考えている

なるほど,後見制度の目的を考えれば良かったんですね。

その通りです。
847条に後見人の欠格事由が上がられていますが,意地悪で禁止するわけにはいきません。
必ず,合理的な理由が必要なんです。

東花子さん

なるほど,847条のものに後見人になっても,適切な財産管理が期待できない。そうすると後見制度の目的が達成できないので禁止されているのですね。

そういうことです。個別に押さえるのではなく,制度の目的があって,それを達成するために条文を通して設計されていると理解しましょう。

東花子さん

そうですね。大局から押さえることが理解をするということなんですね。

はい,慣れないうちは,なかなか難しいかもれませんが,コツコツやってみてください。
それでは,今日も時間となりましたので,これで終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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予備試験30年1問(民法)を検討する 第1回 導入編

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<前回までのあらすじ>
本日から,予備試験平成30年第1問民法を検討していきます。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。調子はどうですか。

考えている

まあまあですね。これからやっていくので,緊張しますね。

そうですか。とにかく,コツコツやっていきましょう。
では,問題はこちら

予備試験30年1問(民法)
法人に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.法人は成年後見人になることができない。
  • イ.法人は民法上の組合の組合員になることができない。
  • ウ.法人は財産以外の損害について不法行為に基づき損害賠償を請求することができない。
  • エ.法人は遺言執行者になることができる。
  • オ.法人は特別縁故者として相続財産の分与を受けることができる。

1.ア イ 2.ア オ 3.イ ウ 4.ウ エ 5.エ オ

東花子さん

うーん。なるほど,法人の問題ですね。

はい,この機会にしっかり,確認していきましょう。
では,今日も時間となりましたので終わりにします。
それでは,また,明日。お楽しみに。



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