刑法・司法試験令和4年第13問(予備試験令和4年第11問)肢オを考えてみよう

【前回のあらすじ】

前回まで,刑法司法令和4年13問(予備試験令和4年第11問)肢エを検討しました。
次は,肢オです。
それでは、はじまりはじまり。

スク東先生:こんにちは。調子はどうですか。

まあまあです。

スク東先生:そうですか。いつものことになってしまいますが,体調管理には気をつけてましょう。

では早速,問題の検討を始めていきましょう。

刑法司法令和4年13問(予備試験令和4年第11問)肢オです。

「オ.甲は,Aから金銭を借り入れるに際し,数日前にBが死亡したことを知りながら,Aに差し入れる予定の金銭消費貸借契約書の借受人欄に,Bの氏名を冒用して署名押印し,一般人をしてBが生存中に作成したと誤信させるおそれが十分に認められる文書を作成した。この場合,甲には,有印私文書偽造罪が成立する。」

正解はどうでしょう。

正しいです。

スク東先生:そうですね。なんでですか?

関連する判例があるみたいです(最判昭28.11.12)

スク東先生:なるほど,架空人名義で,私文書偽造罪を認めた判例ですね。この場合,Bが死亡しているという形で若干,異なりますが,文書成立時に,名義人が実在しないという意味では架空人と類似性があります。

はい,だから甲には,有印私文書偽造罪が成立します。

スク東先生:ふーん。まあ,Bが死亡しているということで,名義人が文書成立時に実在していないという問題点に気づけている点はいいのですが・・・。その先がね。

>

やっぱり,意味を押さえないとダメと。

スク東先生:そりゃそうでしょ。判例なんて,いっぱいあるわけだから,論理的に整理しないと。

なるほど,有印私文書偽造罪の法益は,私文書に対する社会の信用です。名義人が実在しているか否かは,文書の外形からはわかりません。したがって,これを処罰しないと法益保護の目的が達成されないのではないでしょうか。

スク東先生:おお,なかなか,いいこと言いました。保護法益からキチンと説明できてます。各論のポイントがなんとなくわかってきたようですね。

よかったです。少し前に法益から考えろと言われたので,なんとかわかりました。

スク東先生:いいですね。本番では,特に時間も限られているので,その考え方が基本となります。ぜひ,続けていってください。

はーい

スク東先生:ということで,今回は,ざっくりと正解を導きました。それでは,無事検討が終わったので,この辺りで終わりにします。この続きは,また来週,お楽しみに。

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