刑法・司法試験令和4年第17問(予備試験令和4年第8問)肢5を考えてみよう

【前回のあらすじ】

刑法司法令和4年17問(予備試験令和4年第8問)肢4を検討しました。
次は,肢5です。
それでは、はじまりはじまり。

スク東先生:こんにちは。調子はどうですか。

普通かなぁ。

スク東先生:そうですか。
それでは早速,問題の検討をいきましょう。

刑法司法令和4年17問(予備試験令和4年第8問)肢5です。

「5.甲は、対立する不良グループのメンバーA及びBを襲撃することを計画し、路上で発見したAをバットで1回殴打した直後、そばにいたBを同バットで1回殴打し、両名に傷害を負わせた。甲には、2個の傷害罪が成立し、これらは包括一罪となる。」

正解はどうでしょう。

誤りです。

スク東先生:そうですね。なんでですか?

はい,傷害罪の法益は,身体で個人的法益です。AとBは,別人なので,2罪となります。したがって,併合罪(45条)だからです。

スク東先生:おお,なんかスパッと来ました。一連の流れで行われているように見えますが,包括一罪にはなりませんね。

そうですね。身体は重要な法益なので,一色淡にするのは無理だと思います。

スク東先生:いいでしょう。ポイントしっかり押さえられました。そんなところで大丈夫だと思います。それでは,今日もあっさりしてしまいましたが,キリがいいので,この辺りで終わりしましょう。この続きは,また来週お楽しみに。

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