刑事訴訟法・令和3年第19問肢イを考えてみよう その2

【前回のあらすじ】

刑法の令和3年第19問肢「イ.刑事訴訟法では起訴独占主義が採られているため,起訴・不起訴について検察官の判断を一切経ることなく,事件が公訴提起されることはない。」の検討をしてました。
正解はでたのですが、「検察官の判断を一切経ることなく」ところを少し確認したいという話でした。

それでは、はじまりはじまり。

スク東先生:こんにちは。調子はどうですか。

普通ですかね。

スク東先生:なるほど、体調管理は気を付けていきましょう。早速、前回の続きです。
起訴に関しては、検察官の裁量を認めていますが、若干、問題もあります。その点について調べてきましたか。

はい、検察審査会です。

スク東先生:そうですね。検察官が権限を濫用する恐れがあります。適正に運用するための機関が必要です。

はい、不起訴処分に不服がある場合に、告訴人、告発人、請求人および被害者等が審査を申し立てることができます。(検察審査会法2条2項、30条)

スク東先生:なるほど、いいですね。それで、検察審査会は、どういうことをするのでしょう。

えっと、検察官の不起訴について不起訴相当か、起訴相当かを判断します。あと捜査を要するという意味で不起訴不当というのもあります。(検察審査会法39条の5)

スク東先生:そうですね。条文もありますが、ざっくりでしょう。その後どうなりますか。

はい、起訴相当、不起訴不当の場合にも検察官は再度不起訴にできます(検察審査会法41)

スク東先生:いいですね。結局、あくまでも検察官が決定できる点を押さえておきたいですね。

検察官の権限は強いんですね。検察審査会は、あくまでもチェック機関というのも大事だと思いました。

スク東先生:そうですね。検察官の判断は専門的なので、かなり尊重されるということでしょう。ただ、検察官が検察審査会の決定を無視したとき、利害関係人には納得しますかね。

えっと、そこも手当てがあるようで、検察審査会が2度目の起訴相当の議決をすれば、弁護士が検察官の職務を行い、公訴提起します。(検察審査会41条の6、41条の9・10)

スク東先生:なるほど、難しいですね。ただ、どのような手続であっても「検察官の判断を一切経ることなく」公訴提起がされることはありません。

はい、そう思いました。

スク東先生:解答はこれでいいでしょうが、結局、何を押さえればいいでしょう。

うーん。

スク東先生:なるほど、悩みますよね。ただ間違っても、検察審査会法を押さるということは考えないでください。これは、正直、厳しい。むしろ、押さえるべきは、検察官の訴追裁量は、専門的なので広いんだよということだと思います。

なるほど、それを前提に制度がつくられていると整理すればいいわけですね。

スク東先生:そうですね。とにかく、大前提となっている事実だけ押さえる。正直、そこだけを意識するのが限界でしょう。完璧にやろうとすると破綻します。ぜひとも気を付けましょう。

わかりました、少しだけホットしました。

スク東先生:はい、それでは、今日も時間となりましたので、この辺りします。この続きは、また来週お楽しみに。

カテゴリー: 刑事訴訟法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中