刑事訴訟法・令和2年第26問肢イを考えてみよう

【前回のあらすじ】

刑法の令和2年第26問肢アの検討をしました。次は肢イです。
それでは、はじまりはじまり。

スク東先生:こんにちは。調子はどうですか。

ボチボチですね。コツコツ頑張らないと。

スク東先生:そうですね。なんだかんだで継続するしかないですからね。

では、早速、検討いきましょう。今日は前回の続きで、肢イです。

〔予備試験令和2年26問〕
次のIないしⅢの【見解】は、「Yに対する保護責任者遺棄致死罪で起訴された甲の公判において,証拠調べの結果,甲がYを遺棄した当時,Yが生きていたか死亡していたかが判明せず,甲に保護責任者遺棄致死罪と死体遺棄罪のどちらかが成立することは疑いないが,どちらであるかは確定できなかった場合に,裁判所は,どのような判決を言い渡すべきか。」という問題に関する考え方を述べたものである。【見解】に関する後記アからオまでの【記述】のうち,誤っているものは幾つあるか。後記,1から6までのうちから選びなさい。
【見解】
Ⅰ,無罪判決を言い渡すべきである。
Ⅱ,保護責任者遺棄致死罪又は死体遺棄罪のいずれかの事実が認定できるという択一的認定をして,有罪判決を言い渡すべきであるが,量刑は,軽い死体遺棄罪の刑によるべきである。
Ⅲ,軽い死体遺棄罪の事実を認定して,有罪判決を言い渡すべきである。
【記述】
ア,(略)
イ, Ⅰの見解に対しては,刑事訴訟において重要なのは,特定の犯罪に当たる事実の証明がされたかどうかであるとの批判がある。
ウ~オ (略)

これは、誤っています。

スク東先生:そうですね。どうでしでしょう。

うーん、肢イの考えだと、むしろ無罪判決を言い渡すべきという結論になると思いました。

スク東先生:そうですね。もう少しだけ、詳しく説明してください。

「甲に保護責任者遺棄致死罪と死体遺棄罪のどちらかが成立することは疑いないが,どちらであるかは確定できなかった」と問題にあります。特定の犯罪に当たる事実の証明がされてないですね。

スク東先生:いいですね。また、肢イは、その点が「重要」とまでいってます。

したがって、無罪となりますね。

スク東先生:はい、肢イは、Ⅰへの批判でなく根拠になります。しっかり問題文を読めば正解できますね。

はい、焦らずしっかり問題文を読むことが大事だと思いました。

スク東先生:そうですね。この問題は、最後の問いですので多くの受験生は時間がない中でのぞんだと思います。そうであっても、落ち着いて解答することが大事だと感じますね。それでは、今日も時間となりましたので、この辺りにしましょう。この続きは、また、来週、お楽しみに。

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