刑法・令和2年第2問肢2を考えてみよう  その1

【前回のあらすじ】

刑法令和2年第2問肢1を検討しました。次は肢2です。

それでは、はじまりはじまり。

スク東先生:こんにちは、東さん。調子はどうですか。

考えている

まあまあです。

スク東先生:なるほど、そうですか。では、早速、肢2を検討していきましょう。

〔司法試験令和2第2問・予備試験令和2年8問〕

横領の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,誤っているものを2個選びなさい。
2.甲は,乙と共に一定の目的で積み立てていた現金を1個の金庫の中に入れて共同保管していたところ,乙に無断でその現金全てを抜き取り,自己の遊興費に費消した。この場合,甲には,横領罪が成立する。

(他の肢は省略)

スク東先生:正解は、どうでしょう。

東花子さん

そうですね。横領罪は成立しません、窃盗罪が成立するように思います。

スク東先生:いいですね。結論はあってますが、なんででしょう。

花子さん

えっと、なんでだろう。

スク東先生:いやー、元気よくそんなこと言われてもね。結論だけあっても仕方ないですよ。気を取り直して、どのあたりが、本問のポイントなんでしょうか。

東花子さん

「甲は,乙と共に一定の目的で積み立てていた現金を1個の金庫の中に入れて共同保管」していたことが、ポイントのように思います。

スク東先生:あれ!?いいじゃないですか。

考えている

ありがとうございます。やっぱり、問題文ですね。

スク東先生:その考え方は大事です。それで、横領罪との関係で、どういうことが、いえそうですか。

東花子さん

えっと、金庫内の現金は共同管理をしているので、乙の現金の占有は甲にもあるのでは?ということだと思います。

スク東先生:そうですね。甲の罪責が横領罪なら、金庫内の乙の現金について委託信任関係に基づく占有が、甲にあったとならざるをえません。その事実をなんとかいうために「共同管理」という事情を使うわけです。

東花子さん

しかし、横領罪は成立しない。窃盗罪となるわけです。どう考えていきましょうか。

スク東先生:結論だけみると、乙の現金に甲の占有がないということなんでしょう。ただ、そんなこと現場でいきなり判断ぱっとできますかね。

花子さん

はい、自信ない!!

スク東先生:いやいや、そこ元気よくやるとこじゃないから・・・、わかりました。それじゃ、ちょっと状況をイメージして考えたいのですが。そうですね、この先、少し長くなりそうなので今日はここまでとします。

東花子さん

そうですか、わかりました。

スク東先生:はい、東さんも少し時間があるので、利益状況をイメージしてください。ただ、その際、くれぐれも難しいことはやらないでくださいね。では、今日も時間となりましたので、この辺りで終わりにしたいと思います。この続きは、また来週お楽しみに。

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