刑法・細かい知識も考えて理解しよう(逃走罪を例にして)その4

【前回のあらすじ】

刑法の司法30-14肢1を検討しました。次は肢2のようです。
それでは、はじまりはじまり。

スク東先生:こんにちは。調子はどうですか。

東花子さん

そうですね。ボチボチですかね。

スク東先生:なるほど、そうですか。少し寒くなってきましたので、体調管理には気をつけてください。早速、前回の続きということで、

司法試験平成30第14問肢「2.確定判決によってA刑務所に収容されていた甲は,B刑務所への護送中,刑務官の隙を見て護送車から脱出し,刑務官の追跡を完全に振り切って民家の庭に隠れたが,しばらくして,付近の捜索を継続していた刑務官に発見されて護送車に連れ戻された。甲に逃走罪の既遂罪が成立する余地はない。」

を検討しましょう。
例によって、関係にない肢の表記は割愛します。

それで、まず、正解はどうでしょう。

考えている

誤っています。逃走罪の既遂の成立する余地はあるので。

スク東先生:なるほど、あっていますね。今回の問題点はどこでしょう。

東花子さん

そうですね。甲は、刑務官の追跡を一度は完全に振り切っていますが、しばらくして捕まってますね。

スク東先生:そうですね。しかも、よく見ると、刑務官は付近の捜索を継続しており、その流れの中で捕まっています。このように全体で大きくとらえると逃走に失敗した場合も既遂といえるかがポイントです。

花子さん

あれ、今日は、ポイント結構すぐいってくれましたね。

スク東先生:まあ、たまにはね。いずれにしても、問題肢の事情が大事です。それで、この場合にも既遂が成立するが答えなのですが、どう考えますかね。

東花子さん

正直、最終的には捕まっていますが、一度は振り切っているので既遂にして重く処罰したいところですね。

スク東先生:そうですね。実際、この場合の甲は、一般人に危害を加える可能だってあります。ここは、既遂にする必要性がありそうです。

考えている

はい、そこで、一度完全に振り切ったところで、国家の拘禁作用に対して法益侵害の結果が派生したということでしょうね。

スク東先生:いいでしょう。一度は、甲に対する拘禁が失われていると評価できますからね。こんな感じで、整理すればよいでしょう。

東花子さん

すぐ、終わってよかった。よく復習します。

スク東先生:そうですね。ぜひ考え方を大事に勉強してください。
それでは、今日は、終わりします。この続きはまた来週、お楽しみに。

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