予備試験30年6問(民法)肢エを検討する 第11回 法定地上権の事例を考える(3) (最判昭53.9.29)その2

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年6問(民法)肢「エ.Aが甲土地及びその上の乙建物を所有しているが,甲土地の所有権移転登記をしていなかったところ,乙建物に抵当権が設定され,抵当権の実行によりBが乙建物を取得したときは,法定地上権は成立しない。」を検討することになりました。
結論は,誤りだということは,分かりましたが,例によって意味を確認することになったのでした。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,本問を始めていきましょう。
条文を載せておきます。

(法定地上権)
第388条
土地及びその上に存する建物が同一の所有者に属する場合において、その土地又は建物につき抵当権が設定され、その実行により所有者を異にするに至ったときは、その建物について、地上権が設定されたものとみなす。この場合において、地代は、当事者の請求により、裁判所が定める。

考えて見ましたか?

考えている

うーん,よく分かりませんでした。

なるほど,ちょっと問いが漠然としてしまいましたね。それでは,一緒に考えていきましょう。
当事者の目線で考えるという話をしていました。
そうすると,どういう状況を見て乙建物の抵当権が設定されたのでしょうかね。

東花子さん

なるほど,今回,土地の移転登記がされてません。ということは,登記の外形上は土地と建物は別人ですね。

そうなんですよ。もちろん,実際は「Aが甲土地及びその上の乙建物を所有してい」ます。
ただ,抵当権者は登記も見て抵当権を設定しているでしょうから,こんな時まで法定地上権で保護すべきなのかという疑問でしょう。

東花子さん

うーん,ただ法定地上権が成立しないと抵当権者が害されるんじゃないでしょうか。実際に,登記上の土地の所有者と土地利用権の設定はないでしょうから

そうですね。しかも,本来は,取引の安全を図るために権利をしっかりと公示すべきなのに,移転登記をしなかったAが抵当権者を害することになってしまいます。

考えている

なるほど,よく分かりました。

はい,あとはこの辺りの利益状況を把握した後で,388条は,相手の取引安全を図る趣旨も含むとか言っておいて,実体的が土地と建物が同一所有者であれば足りるとかしておけばいい。

東花子さん

そうですね。社会がうまく回るように,条文を解釈して載せている感じですね。

そうなんですよ。本当は,いろいろ難しいことがあるんだろうけど,受験生はいちいち全部調べられないし,調べてわかったところで実践で使えないんですよ。

考えている

なるほど,考え方の基本がわかっていることが大事なんですね。

はい,そう思います。ぜひ,こんな感じでやってみると良いでしょう。それでは,今日も時間となりましたので,これで終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



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