予備試験30年3問(民法)肢エを検討する 第6回 権利能力なき社団と一般社団法人の占有を考える

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験30年3問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験30年3問(民法)肢「エ.甲土地を占有していた権利能力なき社団が一般社団法人になった場合,その一般社団法人は,甲土地の取得時効を主張するに際して,権利能力なき社団として占有した期間を併せて主張することができる。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

正しいですね。

なるほど,どうしてですかね。

東花子さん

判例があるようです(最判平元.12.22)。

そうですが,それだと。

東花子さん

はい,ただ暗記ですね。

そうですね。しっかり意味をとっていきましょう。

関連条文も上げますね。

(占有の承継)
第187条
1.占有者の承継人は、その選択に従い、自己の占有のみを主張し、又は自己の占有に前の占有者の占有を併せて主張することができる。
2.(略)

どのあたりが,問題の所在になりそうですか。

考えている

うーん,権利能力なき社団には,その名の通り権利能力がないので,占有権もない。したがって,合わせて主張できないのではないか,ということでしょうか。

なるほど,そうですね。どうして,分かったんですか。

東花子さん

えっと,スクール東京の解説に書いてありました。詳細はこちら

そうですか,最近,変な知恵つけてきましたね。確かにそのように考えられますね。
ただ,実際どうでしょうか。

東花子さん

そうですね。実際,権利能力なき社団と一般社団法人は実質,同じですね。事実状態があるのに合わせて主張できないのは,実態にそぐわないように思いました。

はい,ですので判例も,権利能力なき社団として占有した期間について合わせて主張を認めています。
この肢も,実際に利益状況を把握すれば,正しい解答がでますね。

東花子さん

そう思いました。

ぜひ,こんな感じで肢を検討するようにしましょう。一見,分からない問題が出たときは,無理に記憶を思い出すのではなく,問題文から状況をイメージするようにしてください。
そこからの解答を意識することを心がけましょう。
では,今日も時間となりましたので,終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



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