司法試験29年33問(民法)を検討しよう 実践編 第1回


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平成29年司法試験民法(解説編)
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こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
今日からは,司法試験29年33問(民法)を実践的に検討していきます。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,昨日の続きで,司法試験29年33問をやっていきましょう。

また,忘れないように伝えておきますが,司法試験29年民法(解説)更新しました。

東花子さん

わかりました,ありがとうございます。では,よろしくお願いします。

では問題文を載せておきます。

司法試験29年33問(民法)
成年後見に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者についても,その者の配偶者が保佐開始の審判を求める申立てをした場合には,家庭裁判所は,保佐開始の審判をすることができる。
  • イ.家庭裁判所が本人以外の者の請求によって,本人のために特定の法律行為について保佐人に代理権を付与する旨の審判をするには,本人の同意がなければならない。
  • ウ.家庭裁判所は,後見開始の審判をするときは,職権で,成年後見人を選任する。
  • エ.成年後見人と本人との利益が相反する行為については,成年後見人は,成年後見監督人がいる場合であっても,本人のために特別代理人を選任することを家庭裁判所に請求しなければならない。
  • オ.任意後見契約が登記された後に,家庭裁判所が任意後見監督人を選任した場合において,本人が任意後見人の同意を得ずに本人所有の不動産を売却する旨の売買契約を締結したときは,その売買契約は,本人が任意後見人の同意を得ずにしたことを理由に取り消すことができる。

1.ア ウ 2.ア エ 3.イ ウ 4.イ オ 5.エ オ

まず,どの肢から,入っていきましょうか。

考えている

肢「ア」からですね。

なるほど,そうですね。では,肢「ア.精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者についても,その者の配偶者が保佐開始の審判を求める申立てをした場合には,家庭裁判所は,保佐開始の審判をすることができる。」の正誤はどうでしょう。

東花子さん

誤っています。

うーん,確かに結論からいうとそうなんでしょうが,分かりますかね。
この肢は,なかなか判断が難しいと思うんですよね。

東花子さん

なるほど,確かにそうです。

こういう肢は,保留するのが良いように思いますね。
怪しいところは手を付けないが無難です。

東花子さん

ということは,肢「イ」ですね。

そうですね。肢「イ.家庭裁判所が本人以外の者の請求によって,本人のために特定の法律行為について保佐人に代理権を付与する旨の審判をするには,本人の同意がなければならない。」の正誤はどうでしょう。

東花子さん

正しいですね。

はい,そうですね。ここは,同意権との関係で,非常に混乱する可能性がありますが,条文があります。
同意権と代理権の違いをしっかり理解していれば,正解が導けるように思いますね。

考えている

なるほど,そうなんですが,ちょっと細かいところなので,保留したいです。

そうですか,現場ではちょっと怖いですかね。
「ア」「イ」保留でいやな感じなんですが,肢「ウ.家庭裁判所は,後見開始の審判をするときは,職権で,成年後見人を選任する。」はどうでしょうか。

東花子さん

正しいのではないでしょうか。成年後見制度そのものが,国に後見人をお願いする制度なので。

いいですね。後見制度の背景には,高齢化社会があります。制度の大枠を理解すれば,導けそうです。
もちろん,条文(838条2号,843条1項)もあるようですが,ここいらで,なんとか判断したいですね。

詳細を復習したい方は,こちらより確認ください。

司法試験29年33問(民法)肢ウ 第9回

東花子さん

ということは,背理消去法で,「2.ア エ」「4.イ オ」が切れますね。

いいですね。また,出題傾向から,「5.エ オ」も切れます。

東花子さん

はい,ということは,「1.ア ウ」「3.イ ウ」のどちらかが正解です。結局,「ア」「イ」のどちらかの正解を判断しないといけなくなりますね。

そうなんですよ。そういう意味では,非常にいやらしい問題のように思います。
そして「イ」について,なんとか,代理権と同意権の違いより正誤を判断するというのが現実的ではないでしょうか。

詳細を復習したい方は,こちらより確認ください。

司法試験29年33問(民法)肢イ 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回

東花子さん

なるほど,良くわかりました。ただ,この問題は少し難しいですね。

そうですね。ちょっと難しいかもしれません。こういうときは,大枠の理解から食らいつくことだけ考えるようにしましょう。

それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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