司法試験29年22問(民法)を検討しよう 実践編 第1回


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平成29年司法試験民法(解説編)
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こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
今日からは,司法試験29年22問(民法)を実践的に検討していきます。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,昨日の続きで,司法試験29年22問をやっていきましょう。

また,忘れないように伝えておきますが,司法試験29年民法(解説)更新しました。

東花子さん

わかりました,ありがとうございます。では,よろしくお願いします。

はい,では問題文を載せておきます。

司法試験29年22問(民法)
AのBに対する1000万円の債務(以下「本件債務」という。)について,AB間でA所有の甲土地で代物弁済をする合意をした場合に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.Bが,甲土地の所有権を取得するには,代物弁済の合意に加えて,給付の完了として対抗要件を具備する必要がある。
  • イ.代物弁済の合意をしても,その所有権移転登記手続の完了前であれば,AはBに1000万円を支払って,本件債務を弁済により消滅させることができる。
  • ウ.AがCから売買契約により甲土地の所有権を取得した後に代物弁済の合意がされ,その合意に基づいてAからBへの所有権移転登記がされた後,CがAの強迫を理由としてその売買契約を取り消したときは,Aは,Bに対し,本件債務の消滅を主張することができない。
  • エ.代物弁済がされて一旦甲土地の所有権がBに移転した後,本件債務の発生原因となった契約が解除された場合でも,甲土地の所有権はBに帰属する。
  • オ.甲土地の所有権移転登記手続に必要な書類をBがAから受領した時点で本件債務の消滅の効果が生じるという特約がある場合,BがAからその書類を受領した時に,本件債務の消滅の効果が生じる。

1.ア イ 2.ア エ 3.イ ウ 4.ウ オ 5.エ オ

まず,どの肢から,入っていきましょうか。

考えている

肢「ア」からですね。

なるほど,そうですね。では,肢「ア.Bが,甲土地の所有権を取得するには,代物弁済の合意に加えて,給付の完了として対抗要件を具備する必要がある。」の正誤はどうですか。

東花子さん

誤っていますね。

そうですね。所有権については,意思表示の際に移転します。過去問でもでているのでここは,しっかり解答したいところです。

詳細を復習したい方は,こちらより確認ください。

司法試験29年22問(民法)肢ア 第2回

東花子さん

「3.イ ウ」「5.エ オ」が背理消去法で切れます。

そうですね。あと「4.ウ オ」については,出題傾向より,ほぼ切れます。
「1.ア イ」「2.ア エ」のどちらかが正解肢になりそうです。
そうすると,順番どおり「イ.代物弁済の合意をしても,その所有権移転登記手続の完了前であれば,AはBに1000万円を支払って,本件債務を弁済により消滅させることができる。」かね。
これはどうですか。

花子さん

正しいです。

いいですね。代物弁済は,要物契約ですが,この本旨弁済の含みを残すところにポイントがありますね。

詳細を復習したい方は,こちらより確認ください。

司法試験29年22問(民法)肢イ 第3回

東花子さん

そうすると,この時点で,「2.ア エ」が正解ですかね。

まあ,今までの出題傾向も踏まえると,「2.ア エ」が正解の可能性が極めて高いのですが,論理的には「4.ウ オ」も一応残っています。
ですので,肢「エ.代物弁済がされて一旦甲土地の所有権がBに移転した後,本件債務の発生原因となった契約が解除された場合でも,甲土地の所有権はBに帰属する。」も念のため確認したいところです。正誤は,どうでしょう。

東花子さん

誤っています。

そうですね。解除の効果は遡及的に無効(直接効果説)ですね。その辺りを踏まえると,所有権がAになることは説明がつきやすいように思います。

詳細を復習したい方は,こちらより確認ください。

司法試験29年22問(民法)肢エ 第5回

東花子さん

やはり,無駄な肢は検討しない。これにつきますね。

はい,そうですね。そのためには,正確な知識と消去法,背理消去法を活用することがポイントになります。
時間不足になる方は,読む肢を少なくするよう意識を向けるようにしましょう。
それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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