司法試験29年34問(民法)を検討する 第3回 具体的相続分の計算(特別受益)民法903条1項 その2

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平成29年予備試験民法(解説編)
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平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年34問(民法)を検討することになりました。その際,相続財産を確定することになったのですが,特別受益(903条1項)について意味を確認することになったのでした。

では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。それでは,始めていきましょう。問題文のポイントと関連条文を載せます。

司法試験29年34問(民法)

次の【事例】において,Aを被相続人とする遺産分割におけるB,C及びDの具体的相続分の額として,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
なお,遺産分割の対象となる財産並びに贈与及び遺贈の目的財産の価額は相続開始時の価額を示しており,その後に価額の変動はないものとする。
【事例】
⑴ 相続人Aの相続人は,配偶者であるBと,子であるC及びDとする。
⑵ 遺産分割の対象となる財産
3000万円の金銭
⑶ 時系列
① Aは,平成21年2月21日,Bに対し,Bの生計の資本としてA所有の区分所有建物(価額2100万円)を贈与した。
② Aは,平成24年4月24日,Cに対し,Cの生計の資本として1000万円を贈与した。
③(略)
④(略)
⑤ Aは,平成26年2月26日に死亡した。
⑥(略)

(特別受益者の相続分)
民法第903条
1.共同相続人中に、被相続人から、遺贈を受け、又は婚姻若しくは養子縁組のため若しくは生計の資本として贈与を受けた者があるときは、被相続人が相続開始の時において有した財産の価額にその贈与の価額を加えたものを相続財産とみなし、前三条の規定により算定した相続分の中からその遺贈又は贈与の価額を控除した残額をもってその者の相続分とする。
2.(略)
3.(略)

結局,特別受益に関して,なぜ相続財産とみなされるか分かりましたか。

考えている

はい,結局,特別受益として贈与された分は,実質的に相続財産が渡された見れるからだと思いました。

そうですね。そこが見えると,共同相続人が相手である必要もわかりますね。

東花子さん

ええ,共同相続人でなければ,相続権そのものがありません。ですので,実質,相続財産が渡されるということもありえませんからね。

そういうことです。良く整理できましたね。

東花子さん

良かった。ということは,①②を踏まえると,結局3000+2100+1000=6100になりますね。

いいですね。1つ1つのプロセスが大事です。今みたいに理解して計算をしてきましょう。

花子さん

分かりました。この調子で,③④⑥もやれば大丈夫ですね。

そういうこと!それでは,次と思ったのですが,ちょうどキリが良いので,今日はここまでにしましょう。
では,この続きは,また明日お楽しみに。



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