司法試験29年29問(民法)肢イを検討する 第6回 民法661条を考える その3

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年29問(民法)肢「イ.寄託者は,有償か無償かを問わず,過失なく寄託物の性質若しくは瑕疵を知らなかったとき,又は受寄者がこれを知っていたときを除いて,寄託物の性質又は瑕疵によって生じた損害を受寄者に賠償しなければならない。」を検討することになりました。その際に,661条の意味をしっかり確認することになりました。
その際に,受寄者と寄託者の間に特別関係があることを理解することが大事のようです。
そこの状況が分かれば,661条の意味も理解しやすいようですが,花子さんは,しっかり考えを成立することができたのでしょうか。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,始めていきましょう。
関連条文も載せておきます。

(寄託者による損害賠償)
第661条
寄託者は、寄託物の性質又は瑕疵によって生じた損害を受寄者に賠償しなければならない。ただし、寄託者が過失なくその性質若しくは瑕疵を知らなかったとき、又は受寄者がこれを知っていたときは、この限りでない。

結局,この場合に受寄者に発生した損害を不法行為(709条)で処理するのは問題という話をしてましたね。

考えている

はい,受寄者と寄託者は,特別関係に立っているので,受寄者にすべて不法行為の要件を主張立証させることは酷だという話でした。

その通りです。ですので,661条で修正しているという話をしていました。
そして,受寄者と寄託者の関係が,特別関係であることを前提にすると,この条文の意味をすんなり整理できるという話がありましたが,考えてみましたか。

東花子さん

そうですね,一応。結局,特別関係に入っているので,相手方に不測の損害を負わせないとする義務が契約当事者にはあるのだと思いました。

いいですね。この条文の根底には,いわゆる信義則から発生する安全配慮義務のような考え方が基礎にあるのでしょう。
付随的義務といっても良いでしょうが・・・。
そうすると,寄託物の性質又は瑕疵によって生じた損害が発生した場合,寄託者はこの義務に違反しているいえます。したがって,この損害に対しては,賠償責任を原則的に負うと説明できますね。

考えている

なるほど,筋が通ってます。

そうですね。こういう条文は忘れないように,自分なりに筋を通すことが大事です。こうやって整理すると,しばらく経っても記憶に定着しやすいですね。

東花子さん

そうですね。考えて押さえられるように努力します。

はい,661条本文は,この説明で大丈夫なのですが,この理解を前提にすると,ただし書も楽に整理できます。どうでしょう。

東花子さん

ふーん,少し考えさせてください。

そうですね。論理的に整理してもらいたいので,ぜひ,やって見てください。それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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