司法試験29年29問(民法)肢アを検討する 第2回 民法659条を考える その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年29問(民法)肢アを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年29問(民法)肢「ア.受寄者は,無償で寄託を受けた場合には,自己の財産に対するのと同一の注意をもって,寄託物を保管すれば足りる。」を検討していきます。

結論は,どうですか。

考えている

正しいですね。

どうしてですか。

東花子さん

条文です。

なるほど,そうですね。確認しましょう。

(無償受寄者の注意義務)
第659条
無報酬で寄託を受けた者は、自己の財産に対するのと同一の注意をもって、寄託物を保管する義務を負う。

東花子さん

だた知っているだけですね。

はい,その通りです。ですので,意味を確認していきましょう。
どの辺から行きましょうか。

考えている

うーん,原則でしょうか。

なるほど,いいですね。一般的には,善管注意義務となります。

(特定物の引渡しの場合の注意義務)
第400条
債権の目的が特定物の引渡しであるときは、債務者は、その引渡しをするまで、善良な管理者の注意をもって、その物を保存しなければならない。

東花子さん

はい,そうだと思います。ただ,無償寄託の場合は,確認の通り659条があります。結局,この場合に,善管注意義務を負わせると問題だと思うのですが・・・。

その通りですね。どこが,具体的に問題だと思いますか・・・。

考えている

そうですね。今,パッと思ったのは,無償だからだと思いました。

なるほど,無償で預かっているのに,善管注意義務を負わせるのは酷だと。

東花子さん

ええ,そうじゃないかと。

そうですね。一見,正しそうなのですが,贈与の場合など受贈者は,善管注意義務(400条)を負いますよ。

考えている

なるほど,そうですか。単純に無償だけが理由ではないんですね。

まあ,そうですね。もちろん,無償も理由の1つだとは思うのですが,何かそれだけでは説明がつかないように思うのです。

東花子さん

うーん,なんだろう。ちょっと,考えて見てもいいですか。

わかりました。ぜひ,やってみてください。ただ,あまりにも質問が漠然としてしまったので,方向性を示します。今回,贈与と比較しましたが,寄託には,どのような特徴があるでしょうかね。
その辺りを掘り下げるとうまく説明できるように思います。

東花子さん

そうですか,頑張ります。

まあ,そう気張らず,考える訓練として気楽にやってみてください。それでは,今日も時間となりましたので終わりします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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