司法試験29年28問(民法)肢イを検討する 第4回 民法634条2項(最判平9.2.14)を考える その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
平成28年予備試験民法(解説編)
平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年28問(民法)肢「イ.請負人が仕事の目的物を引き渡した場合において,その目的物に瑕疵があり,注文者が瑕疵の修補に代わる損害賠償を請求したときは,注文者は,その賠償を受けるまでは報酬全額の支払を拒むことができる。」を検討することになりました。報酬全額を拒めるのはおかしいのではと,争点をしっかり確認しました。
どうして報酬全額について拒めるのですかね。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,昨日のつづき行きましょう。
条文も確認できるように載せておきますね。

(請負人の担保責任)
第634条
1.仕事の目的物に瑕疵があるときは、注文者は、請負人に対し、相当の期間を定めて、その瑕疵の修補を請求することができる。ただし、瑕疵が重要でない場合において、その修補に過分の費用を要するときは、この限りでない。
2.注文者は、瑕疵の修補に代えて、又はその修補とともに、損害賠償の請求をすることができる。この場合においては、第533条の規定を準用する。

結局,報酬全額について,同時履行の関係に立つというのが結論でしたが,どうしてそうなるか整理されましたか。

考えている

一応,考えて見たのですがよく分かりませんでした。

なるほど,ちょっと難しかったですからね。では,一緒に考えて見ましょう。
昨日のヒントは覚えてますか。

東花子さん

えっと,634条2項の損害賠償請求権がなんで認めれるかをしっかり考えろという話でした。

そうでしたね。それで,わかりましたか。

考えている

うーん,良くわかりませんでした。

なるほど,そこで引っ掛かったんですね。では,そこから整理してきましょう。
まず,請負人の担保責任の法的性質は,なんでしたか。

東花子さん

確か,債務不履行の特則だったかと思います。

いいですね。請負の債務の本旨は,仕事の完成です。瑕疵ある物を渡した場合,実質的には仕事が完成していないといえますかね。

東花子さん

はい,そうですね。ですので,担保責任があります。

なるほど,そこまでは大丈夫そうです。
では,その後,目的物に瑕疵があった場合,本来,注文者は請負人に対して,どういうことを言っていくが考えられますか。

東花子さん

えっ!なんでしょう。少し,考えさせてもらっていいですか。

そうですか。じゃあ,ここで時間とりますか。結局,イメージがしっかりできないとすぐに忘れてしまいますからね。
ぜひ,やってみてください。ポイントは,当事者目線に立って考えるといいでしょう。その際,あんまり難しくしないように気を付けてください。
では,この続きは,また明日,お楽しみに。



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