司法試験29年26問(民法)肢5を検討する 第12回 売買と抵当権消滅請求(民法577条1項)を考えよう その2

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平成29年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年26問(民法)肢「5.売買契約の目的不動産について抵当権の登記があるときは,買主は,抵当権消滅請求の手続が終わるまで,代金の支払を拒むことができる。」を検討することになりました。
577条があるので
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速始めていきましょう。
まず,ポイントの577条を載せておきます。

(抵当権等の登記がある場合の買主による代金の支払の拒絶)
第577条
1.買い受けた不動産について抵当権の登記があるときは、買主は、抵当権消滅請求の手続が終わるまで、その代金の支払を拒むことができる。この場合において、売主は、買主に対し、遅滞なく抵当権消滅請求をすべき旨を請求することができる。
2.(略)

それでは,昨日の宿題,考えてこられましたか。

考えている

はい,一応。前提の利益状況(原則)ですよね。結局,抵当権消滅請求と売買は別なので,当然には,代金の支払いを拒めないように思いました。

そうですね。ただ,577条は,代金の支払いを拒めるとしてます。
これは,なぜでしょう。

東花子さん

うーん,買主側に不都合があると思いました。

いいですね。具体的に,どういう問題がありそうですか。

考えている

そうですね。結局,抵当権の消滅がないと代金の支払後に,抵当権を実行される可能性があると思いました

そうですね。売主側の事情で,抵当権が実行されてしまいます。買主としては,困りますね。

東花子さん

はい,ですので,取引の安全を図るため買主は,抵当権消滅請求の手続が終わるまで,代金の支払を拒める必要がありますね。

いいですね。これが,577条1項が規定されている理由なんでしょう。
このように利益状況を把握すると,条文がすごく押さえやすくなると思いませんか。

東花子さん

そうですね。実感が,こもるので納得感が違います。

はい,実感を込めることで,記憶が強化されます。こんな感じで,条文を押さえていくと良いでしょう。
細かい条文ほど有効だと思います。ぜひ,試してみてください。
それでは,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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