司法試験29年26問(民法)肢4を検討する 第9回 弁済提供後の同時履行の抗弁権(533条)【最判昭34.5.14】その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
平成28年予備試験民法(解説編)
平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年26問(民法)肢4を検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年26問(民法)肢「4.売主が目的物の引渡しについて履行の提供をした場合でも,その提供が継続されていないときは,買主は同時履行の抗弁権を失わない。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

正しいですね。

どうしてですか。

東花子さん

判例だと思います。(最判昭34.5.14)

なるほど,確かに,その通りです。ただ,それだと・・・。

考えている

ええ,判例を覚えているだけですね。

そうですね。まあ,最終的に覚えるにしても,しっかり理解しないと,すぐ忘れてしまいます。
ですので,判例のポイントを確認したいのですが,どこから入っていきましょう。

東花子さん

条文でしょうか。

いいですね。確認してみましょう。

(同時履行の抗弁)
第533条
双務契約の当事者の一方は、相手方がその債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができる。ただし、相手方の債務が弁済期にないときは、この限りでない。

今回の問題肢との関係で,どのあたりが問題点になりそうですか。

東花子さん

売主が目的物の引渡しについて履行の提供をした場合が,533条の「その債務の履行を提供するまで」であたるかだと思いました。

その通り!ポイントわかってますね。本件の場合,弁済の提供(492条)がされているので,「その債務の履行」の提供が行われているように思うのですが・・・。

東花子さん

確かに,ただ,それだと買主は同時履行の抗弁権を失うように思うのですが・・・。

そうですよね。一見,そうとも思えるのですが,肢の通り「その提供が継続されていないときは,買主は同時履行の抗弁権を失わない」が正しいとなります。
どうしでしょうね。

東花子さん

うーん,同時履行の抗弁権が消滅すると問題があるからだと思うのですが・・・。少し考えさせていただけますか。

そうですね。重要なところなので,ぜひ考えてもらいましょう。では,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権各論, 平成29年, 民法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中