司法試験29年23問(民法)肢ウを検討する 第5回 521条2項を考える その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年23問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年23問(民法)肢「ウ.承諾期間の定めのある申込みに対し,その承諾の通知がその期間内に発送された場合には,その承諾の通知が申込者に到達しなかったときであっても,契約は成立し,その効力が生ずる。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

誤っていますね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

条文ですかね。

なるほど,条文を確認しておきましょう。

(承諾の期間の定めのある申込み)
民法第521条
1.承諾の期間を定めてした契約の申込みは、撤回することができない。
2.申込者が前項の申込みに対して同項の期間内に承諾の通知を受けなかったときは、その申込みは、その効力を失う。

確かに,521条2項によれば,承諾の通知を受けたかったときは,申込みは,その効力を失います。

東花子さん

はい,その結果,申込みがなくなるので,契約は成立しないですね。

いいですね。契約の成立には,申込みと承諾が必要ですからね。
肢の結論は,それでいいですのですが・・・。

考えている

ええ,意味をしっかり確認しないと忘れてしまいます。

そうですね。どのあたりから考えていきましょうか。

東花子さん

うーん,まずは原則ですかね。

なるほど,いいところに目を付けました。どのあたりが原則になりそうですか。

考えている

526条1項だったと思います。

いいですね,確認しましょう。

(隔地者間の契約の成立時期)
民法第526条
1..隔地者間の契約は、承諾の通知を発した時に成立する。
2.(略)

よく,パッと分かりましたね。

花子さん

昨日肢イで発信主義であることを確認したじゃないですか。

おお,しっかり復習できてます。契約の迅速性を図るために到達主義(97条1項)の例外の規定でしたね。

東花子さん

はい,やりました。

ただ,契約の成立を承諾の発信の段階で常に成立させると,不都合があるんですよ。

東花子さん

そうなんですね,どういう場合なんだろう。よく分からないなぁ。

なるほど,526条2項を理解するうえで,その辺りを押えないといけませんね。
そうですね。ちょっと考えてもらいますか。

東花子さん

わかりました,やってみます。

いいですね。やみくもに条文の結論を覚えても忘れてしまいます。少しでも記憶に残すために考えてみましょう。
では,今日も時間となりましたので,ここまでとします。この続きは,また,明日。お楽しみに。



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