司法試験29年23問(民法)肢アを検討する 第2回 変更承諾を考える(民法528条)その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年23問(民法)肢アを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年23問(民法)肢「ア.承諾者が申込みに条件を付して承諾し,その他変更を加えてこれを承諾したときは,その申込みの拒絶とともに新たな申込みをしたものとみなされる。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

正しいですね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

条文ですかね。

なるほど,条文を確認しておきましょう。

(申込みに変更を加えた承諾)
民法第528条
承諾者が、申込みに条件を付し、その他変更を加えてこれを承諾したときは、その申込みの拒絶とともに新たな申込みをしたものとみなす。

確かに,528条に条文があります。ただ,それだと。

考えている

そうですね。本番条文が見れないですし,忘れたらアウトですね。

そうですね。まあ覚えるにしても,やみくもに押さえられるものではありません。
ですので,意味をしっかり考えていきましょう。
結局,どの辺りがポイントになりますか。

東花子さん

うーん,変更承諾を行っているので,申込みと一致してませんね。

いいですね。こういうときは,大前提の確認が大事です。申込みと承諾が一致していないと契約は成立しません。
したがって,変更承諾の段階で,契約を成立させるのは無理です。

東花子さん

そう思いました。

はい,その後,どう取り扱うかが問題になりますが,528条は,「申込みの拒絶」と「新たな申込み」の2つの意味を持たせてます。この点は,どう考えましょう。

考えている

そうですね。変更承諾を「申込みの拒絶」だけとすると,取引の迅速性を図る上で問題です。ですので,「新たな申込み」とみなすのだと思いました。

いいですね。確かにこの場合,当事者に最初から手続をやりなおさせるのは面倒です。
「新たな申込み」の意味を認めた方が,変更承諾をした者の合理的意思に合致しそうですしね。

東花子さん

ええ,イメージができれば,結論はでると思いました。

そうですね。条文もありますが,利益状況を把握すればわかります。
ただ,取引の迅速性を重視するのであれば,「新たな申込み」だけ効果を認めてもいいように思うのですが・・・。

考えている

確かに!ただ,そこは最初に確認したように,変更承諾の場合,申込みと承諾が一致していません。ですので「申込みの拒絶」が原則だからだと思いました。

なるほど,論理的に筋が通ってます。それも押さえ方の一つでしょうね。ただ,試験の現場で聞かれると,とっさに忘れるかもしれません。

東花子さん

なるほど,確かに「新たな申込み」に意識がいって,気付かないかもしれませんね。

はい,ですので,「申込みの拒絶」に関しても,しっかりイメージをしたいところです。
変更承諾に「申込みの拒絶」の意味も持たせないと,実際に問題が生じますよ。

東花子さん

そうなんですね。どういうことになるんだろう。少し考えていいですか。

わかりました。結局,イメージをすることが,記憶の強化につながります。しっかり考えてみましょう。
ヒントとしては,時間の流れも含めて,当事者の関係を考えてみると良いでしょう。
では,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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