司法試験29年21問(民法)肢ウを検討する 第8回 債権の準占有者に詐称代理人が含まれるか(478条)その3

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年21問(民法)肢「ウ.AのBに対する債権についてCがAの代理人であると偽って,Bから弁済を受けた場合には,表見代理の要件を満たさない限り,Bは,Aに対し,その弁済が有効であると主張することはできない。」を検討することになりました。本人よりも,弁済者を保護することは良くわかったのですが,この機会に478条と205条の関係も確認することになりました。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,始めていきます。条文を載せておきますね。

(債権の準占有者に対する弁済)
民法第478条
債権の準占有者に対してした弁済は、その弁済をした者が善意であり、かつ、過失がなかったときに限り、その効力を有する。

(準占有)
第205条
この章の規定は、自己のためにする意思をもって財産権の行使をする場合について準用する。

この条文をみてなにか気づきましたか。

考えている

はい,本件のような詐称代理人は自己のためにする意思をもっていません。

そうですね。あくまでも「本人」のためです。したがって,205条の「準占有者」ではない。

東花子さん

ええ,そうすると,478条の「準占有者」にもあたらないのではということだと思いました。

そうですね。「準占有者」という言葉に着目することがポイントでした。
よく,分かりましたね。

花子さん

はい,なんとか条文をみたらわかりました。

良かったです。やっぱり,条文は大事です。
ただ,478条の準占有者には,詐称代理人も含まれることになります。
205条との整合性は,どうしましょうか。

考えている

えっと,そこは,趣旨が違うとすれば良いと思いました。

なるほど,いいですね。具体的に,説明してもらえますか。

考えている

はい,205条の趣旨は,準占有者,その者を保護する。478の趣旨は,準占有者の外観を信頼した相手方を保護であるとすれば良いと思いました。

おお,いいですね。良く勉強されます。

東花子さん

ありがとうございます。なんとか,いけました。

そうですね。ぜひ,そんな感じでかんばってください。東さん,今日は良く答えられましたね。この調子でやってください。
では,無事,肢の検討も終わったので,今日はこの位にしましょう。この続きは,また明日。お楽しみに。



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司法試験29年21問(民法)肢ウを検討する 第8回 債権の準占有者に詐称代理人が含まれるか(478条)その3 への1件のフィードバック

  1. YY より:

    たまにスク東先生ブログを拝読しております。
    今回のところ、205条と478条の趣旨の違いからどう整合性がとれるかすこし理解できませんでした。少し補足をブログに書いて頂けるとありがたいです。
    お手数ですがよろしくお願いします。

    いいね

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