司法試験29年21問(民法)肢ウを検討する 第6回 債権の準占有者に詐称代理人が含まれるか(478条)その1

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平成29年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年21問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年21問(民法)肢「ウ.AのBに対する債権についてCがAの代理人であると偽って,Bから弁済を受けた場合には,表見代理の要件を満たさない限り,Bは,Aに対し,その弁済が有効であると主張することはできない。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

誤ってますね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

判例のようです。(最判昭37.8.21)

なるほど,でも,それだと。

東花子さん

はい,ただ知っているだけですね。

そうですね。ですので,しっかり考えていきたいと思います。
どの辺りがポイントになるのでしょう。

考えている

うーん。問題文に「表見代理の要件を満たさない限り」とあります。この辺りでしょうか。

いいですね。わざわざ書いてあり気になるところです。
本件のCはAの代理人と偽ってますが,法的にどういえそうですか。

東花子さん

無権代理人です。だから,問いにも表見代理の記載があるんですね。

その通りです。表見代理が成立することで,本人に効果帰属できますからね。
そう考えると,一見,肢は合ってそうなんですが,結論は違ってますね。

考えている

はい,そうですね。確か,478条の準占有者に詐称代理人があたるという話があったはずです。

良く勉強されてますね。条文を確認してみましょう。

(債権の準占有者に対する弁済)
民法第478条
債権の準占有者に対してした弁済は、その弁済をした者が善意であり、かつ、過失がなかったときに限り、その効力を有する。

なるほど,この場合に478条が適用できると,相手方の善意無過失で弁済を有効にできますね。
ただ,本人に帰責性がない時,本人保護に欠けるのではないでしょうか。

東花子さん

うーん,確かにそうですね。表見代理の要件が必要のように思えてきました。ちょっと考えを整理させてもらっていいですか。

そうですね。ぜひ,考えてみてください。それでは,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日,お楽しみに。



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