司法試験29年20問(民法)肢オを検討する 第8回 免責的債務引受の引受人の解除権 その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年20問(民法)肢オを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年20問(民法)肢「オ.中古自動車の売買契約における売主Aに対する買主Bの代金債務について,Cを引受人とする免責的債務引受の効力が生じた場合において,その自動車に隠れた瑕疵があり契約の目的を達成することができないときは,Cはその売買契約を解除することができる。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

誤っていますね。

いいですね。どうしてですか。

東花子さん

解除は,契約当事者しかできないのではでしょうか。

なるほど,そうですね。解除の条文を上げておきましょう。

(売主の瑕疵担保責任)
民法第570条
売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第566条の規定を準用する。ただし、強制競売の場合は、この限りでない。

(地上権等がある場合等における売主の担保責任)
民法第566条
1.売買の目的物が地上権、永小作権、地役権、留置権又は質権の目的である場合において、買主がこれを知らず、かつ、そのために契約をした目的を達することができないときは、買主は、契約の解除をすることができる。この場合において、契約の解除をすることができないときは、損害賠償の請求のみをすることができる。
2.前項の規定は、売買の目的である不動産のために存すると称した地役権が存しなかった場合及びその不動産について登記をした賃貸借があった場合について準用する。
3.前二項の場合において、契約の解除又は損害賠償の請求は、買主が事実を知った時から一年以内にしなければならない。

この場合,買主はBです。引受人Cは,代金債務を引受けただけで,中古車売買の買主ではありませんからね。

東花子さん

はい,ですので解除できないとなります。

なるほど,最終的な結論は,そうなりますが。
Cから見てその結論は,違和感がありませんか。

考えている

えっと,どういうことでしょうか。

いやいや,法律よりも実際の社会の方がスピードが速いわけです。
条文にあたらないから,はい,それまでよ片づけられれば,解釈はいらないわけです。
そこで,引受人に最終的に解除権を認めないにせよ,なんらかの形で不利益を出して考えて見る必要性があります。

東花子さん

なるほど条文上,当然には当たらないものを解釈により保護することもありますからね。

そういうこと。ですので,考えて見ることが大事です。
ここまで踏まえると,実際,どうなるでしょう。

東花子さん

うーん,改めるとAは瑕疵のあるものを買主Bに渡してます。ということは,代金相応の債務をしてなくてCから代金の支払いをうけられることになりますね。

そうですよね。何かおかしい気がします。
また,Cが支払いをした後に買主Bが解除をすると,法律関係も複雑になります。

花子さん

確かに,そうですね。Cに解除権を認めても良いように思ってきました。

ですよね。現実を見ると,今みたいな疑問がでてきます。どう思いますか。

東花子さん

うーん,さらっと流してしまいましたね。ちょっと,考えていいですか。

そうですね。ぜひ,やって見てください。では,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



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