司法試験29年20問(民法)肢エを検討する 第7回 免責的債務引受と担保権

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年20問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年20問(民法)肢「エ.債権者Aに対する債務者Bの債務について,Cを引受人とする免責的債務引受の効力が生じた場合には,Bの債務を担保するために第三者Dが設定していた抵当権は,Cの債務を担保することについてDの同意がない限り,消滅する。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

正しいですね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

判例があるようです。(最判昭46.3.18)

なるほど,それは質権についての判例ですね。抵当権も担保物権として,質権と同じように消滅すると考えられます。なお,保証に関しても消滅するとした判例(大判大11.3.1)もあります。

東花子さん

ふーん,免責的債務引受がされると人的担保も物的担保も一般的に消滅するようですね。

結論は,そうなります。ただ,それだと・・・。

考えている

はい,忘れたら即できないになってしまいます。

そうですね。ですので,なぜかを考える必要があります。
どう考えていけば,よいでしょう。

東花子さん

うーん。担保も一緒に移るとまずいからだと思うのですが・・・。

意識の方向性は,良いですね。具体的にどういった問題が考えられそうですか。

東花子さん

そうですね。免責的債務引受がなされると,主債務者が変わります。その結果,担保の必要性も変わってくるので,当然に引き継ぐのは担保権者が害されると思いました。

いいですね。この場合だとBとCでは,責任財産が異なります。
そこで,当然にDが責任を負うと取引安全が害されます。

花子さん

はい,Dの期待は法的に保護に値します。ですので,Dの同意がない限りは引き継がないが相当です。

その説明で概ね大丈夫でしょう。債務引受の場合,条文がないので敬遠しがちですが,基本的から筋道を立てればわかります。基本から組み立てるようにしましょう。

東花子さん

わかりました,ありがとうございます。

はい,これでこの肢は,大丈夫でしょう。では,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



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