司法試験29年18問(民法)肢オを検討する 第12回 連帯債務者の一人についての法律行為の無効等を考える(民法433条)その2

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平成29年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年18問(民法)肢「オ.AとBがCに対して連帯債務を負う旨の契約をCとの間で締結した場合において,契約締結の当時Aが意思無能力であったときは,Bは,Aの負担部分について債務を免れる。」を検討することになりました。条文をみれば誤っていることはわかるのですが,意味を考えることになりました。
その際には,連帯債務の利益状況から導くことが重要なようですが,花子さんは思いついたでしょうか。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,始めていきましょう。
条文を載せておきます。

(連帯債務者の一人についての法律行為の無効等)
第433条
連帯債務者の一人について法律行為の無効又は取消しの原因があっても、他の連帯債務者の債務は、その効力を妨げられない。

この条文の意味を考えるにあたっては,連帯債務の状況を考えるのが大事という話をしてました。
確認できましたか。

東花子さん

はい,連帯債務者が共同活動をすることがポイントでした。

そうですね。債権者の回収のリスクを連帯債務者間で調整させることで,お金を借りやすくする点に特徴がありました。
実際のケースはさまざまでしょうが,とりあえず典型的な例で説明しておきます。

東花子さん

そうですね。ですので債務者間のリスクは,連帯債務者間で調整すべきです。

いいですね。今の例で考えると金銭を借りやすくなるという意味で,連帯債務者は利益を得ていますからね。
そう考えると,433条で,債権者が全額請求できることも公平の見地から自然に説明できます。

東花子さん

良くわかります。利益状況を押さえるには,具体的に考えるのが大事だと思いました。

いいですね。そうすることで,道理が見えます。ぜひ,こんな感じでやるといいでしょう。
連帯債務の問題を総じてやりましたが,共同活動をしているというのがポイントになります。

東花子さん

はい,この機会にしっかり押さえたいと思います。

ぜひ,そうしてください。予断になりますが,ここを押さえて始めて,共同不法行為などででてくる不真正連帯債務(719条)の理解もできます。

東花子さん

なるほど,加害者間(不法行為の債務者間)は,共同活動を行っていません。

そうですね。今回,本題ではないので,これ以上は触れませんが解釈上,意識すべきポイントです。ぜひ,考えて見ていただければと思います。
では,今日も時間となりましたので終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。



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