司法試験２９年１８問（民法）肢オを検討する 第１１回 連帯債務者の一人についての法律行為の無効等を考える（民法４３３条）その１

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まずは，前回までのあらすじから

＜前回までのあらすじ＞
花子さんは，司法試験２９年１８問（民法）肢オを検討することになりました。では，はじまり，はじまり。

スク東先生，こんにちは。

こんにちは，東さん。早速，司法試験２９年１８問（民法）肢「オ．ＡとＢがＣに対して連帯債務を負う旨の契約をＣとの間で締結した場合において，契約締結の当時Ａが意思無能力であったときは，Ｂは，Ａの負担部分について債務を免れる。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

誤っていますね。

いいですね，あってます。どうしてですか。

条文でしょうか。

なるほど，関連条文を確認していきましょう。

（連帯債務者の一人についての法律行為の無効等）
第４３３条
連帯債務者の一人について法律行為の無効又は取消しの原因があっても、他の連帯債務者の債務は、その効力を妨げられない。

確かに，４３３条によれば，Ａが意思無能力（法律行為の無効）であっても，効力を妨げられないですね。

はい，自信を持って解答できました。

ただ，それだけだと。

そうですね。だた知っているだけですね。

そうです。この問題を解くだけであれば，それでも良いのかもしれませんが，しっかり理解した方が後々，残ります。

はい，ですのでこの機会にしっかり考えてみようと思います。

いいですね，その意気です。どういう点から考えていきましょうか。

うーん，どうでしょう。

まあ，そうなりますね。あまりに漠然としちゃっているから。

そりゃ，そうです。いきなりは，分かりませんよ。

なるほど，気持ちはわかりますが，そう怒らずに。こういう時は，そもそも連帯債務が何であるかから考えると近づいていけます，わかりますかね。

うーん，何だったかなぁ。すごく大事なことだったように思うのですが，考えていいですか。

そうですね。ぜひ，思い出してください。今までの連帯債務のやり取りで何回かでてきましたので，感が良ければわかると思います。まあ一応，ヒントは，分割債務（４２７条）だと問題だから連帯債務があるんだという話をしてましたね。
その辺のくだりを確認すれば良いと思います。
では，今日も時間となりましたので終わりにします。この続きは，また明日お楽しみに。

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