司法試験29年18問(民法)肢エを検討する 第8回 連帯債務(440条)時効中断事由を考える その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
平成28年予備試験民法(解説編)
平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年18問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年18問(民法)肢「エ.連帯債務者の一人が債務を承認したことによる時効中断の効力は,他の連帯債務者には及ばない。」を検討していきます。

結論はどうでしょう。

考えている

正しいですね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

条文でしょうか。

なるほど,関連条文を確認していきましょう。

(相対的効力の原則)
第440条
第434条から前条までに規定する場合を除き、連帯債務者の一人について生じた事由は、他の連帯債務者に対してその効力を生じない。

(時効の中断事由)
第147条
時効は、次に掲げる事由によって中断する。
一  請求
二  差押え、仮差押え又は仮処分
三  承認

434条から前条までに規定する場合を除いては,相対効です(440条)。
147条3号の「承認」は,440条が適用されますね。

東花子さん

はい,434条以下の特別な場合にあたりません。

結論は,そうなのですが,それだと。

東花子さん

ええ,ただ知っているだけですね。

その通りです。しっかり理解しないといけません。
あと,今回は時効の中断事由で全体効が生じる条文があります。
そことも比べてみたいです。

東花子さん

なるほど,履行の請求(434条,147条1号)ですね。

そうですね。条文も載せておきましょう。

(連帯債務者の一人に対する履行の請求)
第434条
連帯債務者の一人に対する履行の請求は、他の連帯債務者に対しても、その効力を生ずる。

請求(147条1号)と承認(147条3号)で同じ時効中断事由なのに,取扱が違いますね。

東花子さん

はい,前から不思議に思っておりました。なんでだろうって。

はい若干,利益状況が異なるようです。今回,出題メインは承認ですが,より理解するために請求と比較しながら考えていければと思います。

東花子さん

そうですか,良くわかりました。ただ,ちょっと急に言われてしまったので考えていいですか。

そうですね。ぜひ,考えてみてください。では,今日も時間となりましたので,終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 債権総論, 平成29年, 民法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中