司法試験29年14問(民法)肢ウを検討する 第6回 債権質の実効性

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平成29年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年14問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年14問(民法)肢「ウ.債権質の目的である債権の弁済期が到来した場合には,被担保債権の弁済期が到来していないときであっても,質権者は,債権質の目的である債権を直接に取り立てることができる。」を検討していきます。
結論はどうでしょうか。

考えている

間違っていますね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

条文ですかね。

なるほど,確認して見ましょう。

(質権者による債権の取立て等)
第366条
1.質権者は、質権の目的である債権を直接に取り立てることができる。
2.債権の目的物が金銭であるときは、質権者は、自己の債権額に対応する部分に限り、これを取り立てることができる。
3.前項の債権の弁済期が質権者の債権の弁済期前に到来したときは、質権者は、第三債務者にその弁済をすべき金額を供託させることができる。この場合において、質権は、その供託金について存在する。
4.(略)

あのー,「質権者は,質権の目的である債権を直接に取り立てる」としかありませんよ。
弁済期については特に規定がありませんよ。

東花子さん

うーん,じゃあ直接,取立できるのかなぁ。自信がなくなってきました。

なるほど,結論はあってますが,理解をしてないと直ぐに迷ってしまいます。

東花子さん

そういった意味でもしっかり考えないといけませんね。

そういうことです。正誤が正しくても,意味が分かっていなければ役に立たないので,そのつもりで準備しましょう。
結局,質権者が直接,債権を取り立てるためには,被担保債権の弁済が到来していることが必要です。
これはなぜでしょうか。

考えている

うーん,よくよく考えると,債権質は担保ですよね。被担保債権の弁済ができないことが担保の実行の必要性だと思いました。

おお,その通りです。債務者が被担保債権の弁済をしない時に備えての担保ですからね。
東さん!考えれば,正解できるじゃないですか。

東花子さん

そうですね,よかったです。慣れないので,思いつくのに時間がかかりました。

最初は,それで大丈夫です。スピードは,繰り返しやっていれば伴ってきますよ。ポイントは,多少時間がかかっても,正しいプロセスで正解を導くことですよ。

花子さん

わかりました,とにかく頑張ります。

その意気です。したがって,この場合は,債権質を直接取り立てられません。
これで,とりあえずは大丈夫でしょう。なお,目的債権(債務者から第三債務者)の弁済期が被担保債権より先に到来した場合は,質権者は第三債務者に供託を請求できます(366条3項)。
この辺りは,次,聞かれそうなので把握しておきましょう。

考えている

なるほど,一歩先ということですね。目先の正解だけ負っていたら芸がないですからね。

そういうことです。この機会に指摘しておきます。では,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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