司法試験29年12問(民法)肢イを検討する 第5回 動産売買の先取特権の物上代位(304条)【最判平17.2.22】 その1

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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年12問(民法)肢イを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年12問(民法)肢「イ.動産売買の先取特権者は,物上代位の目的債権が譲渡されて第三者に対する対抗要件が備えられた後においては,目的債権を差し押さえて物上代位権を行使することはできない。」を検討していきます。

結論はどうでしょうか。

考えている

正しいです。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

判例ですね。(最判平17.2.22)

そうですね。まず,物上代位の条文をあげておきましょう。

(物上代位)
第304条
先取特権は、その目的物の売却、賃貸、滅失又は損傷によって債務者が受けるべき金銭その他の物に対しても、行使することができる。ただし、先取特権者は、その払渡し又は引渡しの前に差押えをしなければならない。
債務者が先取特権の目的物につき設定した物権の対価についても、前項と同様とする。

例によって,なぜかと考えてもらうのですが・・・。
何か気づくことありませんか。

考えている

前回の肢アと事実が近いです。

そうですね。肢アは,抵当権の目的債権が譲渡されたときで,今回は,動産売買の先取特権です。

東花子さん

はい,物上代位を行う担保物権の根拠が変わっただけですね。

確かに,その通りなのですが・・・。結論は,どうなってます?

東花子さん

うーん,この肢は正しいので,第三者(目的債権の譲受人)が先取特権者より保護されてます。あれ,あってますよね。

大丈夫ですよ。なんで,そんな疑問を持ったのですか・・・。

考えている

いやいや,抵当権と第三者の事案(肢ア)では,抵当権者を保護していたので,どうしてかなーって思いました。

いいですね。先ほど,抵当権と先取特権で結論が逆になるので,なぜかを押さえることが大事そうですね。

東花子さん

はい,そうしないと忘れてしまいますからね。

分かっているじゃないですか。したがって,キチンとしておきたいです。
では,どうして先取特権の時は,第三者を保護するのでしょう。債権譲渡の手続は,譲渡人と譲受人でできます。
したがって,先取特権者のあずかり知らぬ事情で行われる点は,抵当権の時と同じように思うのですが・・・。

東花子さん

なるほど,少し考えていいですか。

そうですね。ぜひ,やってみてください。では,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



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