司法試験29年12問(民法)肢アを検討する 第3回 抵当権の物上代位(民法372条,民法304条)【最判平10.1.30】その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年12問(民法)肢「ア.抵当権者は,抵当権設定登記がされた後に物上代位の目的債権が譲渡されて第三者に対する対抗要件が備えられた場合においても,目的債権を差し押さえて物上代位権を行使することができる。」を検討することになりました。
検討の末,当事者目線で利益状況を把握することが大事という話になりましたが,果たしてうまく把握できますでしょうか。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速始めて行きましょう。
関連条文もあげておきますね。

民法
(留置権等の規定の準用)
第372条
第296条、第304条及び第351条の規定は、抵当権について準用する。

(物上代位)
第304条
先取特権は、その目的物の売却、賃貸、滅失又は損傷によって債務者が受けるべき金銭その他の物に対しても、行使することができる。ただし、先取特権者は、その払渡し又は引渡しの前に差押えをしなければならない。
債務者が先取特権の目的物につき設定した物権の対価についても、前項と同様とする。

結局,今回は,誰と誰に着目すれば良いかわかりましたか。

考えている

はい,抵当権者と第三者(目的債権の譲受人)です。

おおいいですね。どうして,わかったのですか。

東花子さん

そりゃ,当事者目線ですよ。

なるほど,そうですか!!
いやいや,合ってはいますが,あまりにも抽象的すぎます。
もうちょっと説明して貰えますか。

東花子さん

はい,債権譲渡が払渡し又は引渡しにあたらなければ,抵当権者は目的債権を差し押さえて物上代位ができます。

いいですね,続けてください。

東花子さん

一方で,この債権譲渡が払渡し又は引渡しにあたれば,今度は第三者(目的債権の譲受人)が目的債権を行使できるからだと思いました。

その通りです。今回は,抵当権者と第三者との利害が対立しているので,ここの関係に着目すべきですね。

花子さん

やったぁー。ありがとうございます。

なるほど,よかったですね。喜びたい気持ちはわかるのですが,判例は抵当権者を保護する結論を出してます。
なぜか,わかりますか。

東花子さん

あれれ,そこまで考えていなかったなー。少し時間貰っていいですか。

なるほど,やってみてください。
利益状況を把握できるまでは良かったのですが,その先をさらに考える必要性がありました。
論理的にコツコツ考えていきましょう。
では,今日も時間となりましたので,終わりします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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