司法試験29年9問(民法)肢オを検討する 第8回 民法221条

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
平成28年予備試験民法(解説編)
平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年9問(民法)肢オを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年9問(民法)肢「オ.Aが,その所有する甲土地の排水を通過させるため,甲土地より低地である乙土地の所有者Bが既に設けていた排水設備を使用し始めた場合,Aは,その利益を受ける割合に応じて,同設備の保存費用を分担する必要があるが,同設備の設置費用を分担する必要はない。」を検討していきます。

結論はどうでしょうか。

考えている

誤っていますね。

いいですね,あってます。どうしてですか。

東花子さん

条文があると思います。

そうですね。確認してみましょう。

(通水用工作物の使用)
民法第221条
1.土地の所有者は、その所有地の水を通過させるため、高地又は低地の所有者が設けた工作物を使用することができる。
2.前項の場合には、他人の工作物を使用する者は、その利益を受ける割合に応じて、工作物の設置及び保存の費用を分担しなければならない

確かに,結論は合っているのですが・・・。

東花子さん

まあ,この条文は知らないですね。

そうですね。しかも,細かいので押えられませんね。
どう考えていきましょうか。

考えている

うーん,AはBの設備を利用して利益を得ているので,何らかの費用を分担しないといけないのは分かるのですが・・・。

いいですね。まず,その感覚は大事です。あとは,設置と保存を分ける必要があるかという問題ですが・・・。

東花子さん

そうですね。設置だろうが保存だろうが,利益を受けている以上,その割合で負担すべきだと思いました。

はい,途中からBも所有者であるAと同様に,設備を利用してます。したがって,利益を受ける限度で費用を負担するのが公平でしょう。
正直,これ以上なんともいいようがないところです。

東花子さん

なるほど,そうなんですね。

はい,確実なことは,この条文を知っていなければいけないという発想はやめた方がいいでしょう。
そこを意識すると重箱の隅を突くことになってしまいますので・・・。
ここは,価値判断でなんとか正解するが現実的だと思います。

考えている

変に,あれもこれもと手を広げないことですね。

そうですね。BはAとほぼ同じく設備を利用していることに着目して,正解を導くのが適当なラインだと思います。
逆にそれ以上は,必要ないでしょう。では,今日も時間となりましたので終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 物権, 平成29年, 民法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中