司法試験29年8問(民法)肢ウを検討する 第8回 混同(民法179条1項)(地上権と抵当権の例)その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
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まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年8問(民法)肢「ウ.A所有の甲土地についてBが建物所有目的で地上権の設定を受けてその旨の登記がされ,甲土地上にBが乙建物を建築して所有権保存登記がされた後に,甲土地にCのための抵当権が設定され,その旨の登記がされた場合には,その後にAが単独でBを相続したときでも,その地上権は消滅しない。」を検討することになりました。
結論は,正しいのですが,なぜかを確認することになりました。
179条1項本文かただし書かどちらを適用すべきかの判断が大事です。
花子さんは,本問の利益状況をしっかり説明できるでしょうか。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,初めて行きましょう。

確認のために条文を載せておきます。

(混同)
民法第179条
1.同一物について所有権及び他の物権が同一人に帰属したときは、当該他の物権は、消滅する。ただし、その物又は当該他の物権が第三者の権利の目的であるときは、この限りでない。
2.(略)
3.(略)

結局,本文かただし書,どちらを適用するかは,本件の場合に,地上権を存続させる意味があるかないかでした。

考えている

そうでした,そうでした。

それで,結論でましたか。

東花子さん

はい,この場合に地上権が消滅するとCの抵当権の価値が増えて,Aが害されると思いました。

おお,いいですね。もう少しそこを,丁寧に説明してもらえますか。

考えている

えっと,Cが抵当権を設定した時点で,すでに甲土地について,乙建物の地上権の登記が入っています。したがって,Cは地上権の負担付で甲土地の交換価値を把握していますね。

なるほど,いいところに目をつけましたね。説明を続けてください。

花子さん

はい,そこで,地上権が消滅すると,Cは,地上権の負担がない抵当権を取得したことになると思いました。

その通り!!AがBを相続した事情で,なんでCが得をするんだという話です。
したがって,地上権を残す必要がありますね,いいじゃないですか。

東花子さん

やったぁー,よかったです。

後は,このことを条文を使って説明しましょうか。

花子さん

あら先生,すいません。Aを保護する理由が分かった時点で,嬉しくなってしまって,そこまで考えていませんでした。少し時間を貰っていいですか。

そうですか,わかりました。ぜひ,そうしてください。
では,今日も時間となりましたので,ここまでとします。この続きはまた明日,お楽しみに。



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