司法試験29年8問(民法)肢アを検討する 第2回 共有物の弾力性(民法255条)

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
平成28年予備試験民法(解説編)
平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年8問(民法)肢アを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年8問(民法)肢「ア.AとBが甲土地を共有している場合において,Aがその共有持分を放棄したときは,Aの共有持分はBに帰属する。」を検討していきます。
結論はどうでしょうか。

考えている

正しいですね。

いいですね,あってます。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

条文だと思います。

そうですね。確認して見ましょう。

(持分の放棄及び共有者の死亡)
第255条
共有者の一人が、その持分を放棄したとき、又は死亡して相続人がないときは、その持分は、他の共有者に帰属する。

確かに,条文にありますね。

考えている

はい,したがって,正しい。

なるほど,結論は,合っているのですが・・・。

東花子さん

そうですね。一応,軽く意味を確認しておいた方がいいですね。

はい,条文を押えるときも自分なりに意味づけをしてみましょう。

東花子さん

わかりました。っていうかどう考えていけばいいのですか。

なるほど,いろいろ方法があるでしょうが,この規定がなかったら,どういうことになるかを考えると良いですね。
そうすることで,条文の必要性が分かってきます。

考えている

確かにそうですね。もし,255条の規定がなかったら,放棄の段階で,不動産は誰のものになるのでしょう。

一応,条文では国庫に帰属することになってしまいます。

(無主物の帰属)
第239条
1.所有者のない動産は、所有の意思をもって占有することによって、その所有権を取得する。
2.所有者のない不動産は、国庫に帰属する。

花子さん

なるほど,そうなんですね。そうすると,一般原則によれば,Aの共有持分放棄により,Bは国と共有関係になってしまうのですね。

理屈上はそうなっています。ただ,さすがに,私人としては,不動産の利用がしづらくなり問題です。

東花子さん

確かに,そう思います。

はい,したがって,その辺りの状況も含めて,政策的に255条が規定されているのでしょうね。

東花子さん

なるほど,よく分かりました。

そうですね。この条文は比較的単純なので,考える必要がないかもしません。ですが,複雑な条文を押える際は,こんな形で考えて見るのは有効でしょう。

考えている

参考にします。

最後に,この共有物の性質を共有物の弾力性といいます。本肢は,この特徴を聞いてますので,この機会に押えましょう。

花子さん

わかりました。

はい,いい返事です。では,今日も時間となりましたので,終わりにします。
この続きは,また明日お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

広告
カテゴリー: 物権, 平成29年, 民法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中