司法試験29年7問(民法)肢エを検討する 第7回 建物収去明渡請求と94条2項 その3

こんにちは,スク東ブログへようこそ。解説編,好評公開中。

平成29年予備試験民法(解説編)
平成28年予備試験民法(解説編)
平成27年予備試験民法(解説編)

まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年7問(民法)肢「エ.Aは,B所有の土地上に権原なく建物を建築して居住しているが,Cと通謀してその建物についてAからCへの所有権移転登記をした。Cが実際にはその建物を所有したことがない場合でも,Cは,Bに対し,建物収去土地明渡の義務を負う。」を検討することになりました。
議論の末,結局,Bが94条2項の第三者にあたるかが問題となるようです。
それでは,考えていきましょう。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,初めて行きましょう。
条文を載せておきますね。

(虚偽表示)
民法第94条
1.相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。
2.前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

前回までで,Bを94条2項の第三者とすると問題では?という話をしてました。
実際に,考えてこられましたか。

考えている

はい,結局Bは,虚偽の外観を信じて新たに独立して入ったものではない。したがって,94条2項の第三者にあたらないと思いました。

まあ,BはAC間の通謀前からいるものですものね。
結論は合っているんですが,最終的に解釈でつじつまを合わせているだけです。
もっと,実際の利益状況を考えて見てください。

東花子さん

そうですね。確かにAはCと通謀して悪いことをしてはいるのですが,そのことと直接関係ない者にまで責任を負うのは,Aにとって酷ではないでしょうか。

なるほど,いいですね。どうして分かったんですか。

考えている

ちょっと前に,価値判断についてやったような。

そうでしたね。良く復習されてます。詳細は,こちらでも,やりました。

司法試験29年4問(民法)肢アを検討する 第4回 94条2項の第三者に差押債権者があたるか その3

東花子さん

結局,本人Aとこの場合の第三者Bの利益衡量がポイントですね。

いいですね。そこを踏まえた上で,94条2項の第三者は,虚偽の外観を信じて新たに独立して法律関係に入った者と説明されます。

花子さん

現実がうまくいくように,法律を解釈をするのですね。

その通りです。ここが分からないと,やみくもに覚える勉強になってしまいます。
ぜひ,利益状況を考えて勉強しましょう。
では,今日も時間となりましたので終わりにします。この続きは,また,明日お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

広告
カテゴリー: 物権, 平成29年, 民法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中