司法試験29年4問(民法)肢イを検討する 第6回 94条2項の善意の第三者の判断時期(予約完結権)その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,司法試験29年4問(民法)肢イを検討することになりました。

では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,司法試験29年4問(民法)肢「イ.甲土地を所有するAがBと通謀して甲土地をBに仮装譲渡した後に,CがBとの間で甲土地についてCを予約者とする売買予約を締結した場合,仮装譲渡についてCが予約成立の時に善意であっても,予約完結権行使の時に悪意であれば,Cは,Aに対し,甲土地の所有権を主張することができない。」を検討していきます。

結論は,どうでしょうか。

考えている

正しいですね。

そうですね。なぜでしょうか。

東花子さん

判例があります(最判昭38.6.7)。

なるほど,そうですね。
予約者が善意の判断は,予約成立時ではなく,完結権の行使により売買契約が成立した時が基準となります。

考えている

はい,したがって,本件では予約完結権の時に予約者Cは悪意なので,94条2項の善意の第三者にあたらないです。

その通りです。また,条文も一応,載せますが,この条文は分かりますね。

(虚偽表示)
民法第94条
1.相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。
2.前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

東花子さん

そうですね。大丈夫だと思います。

よかったです。ただ,今の説明だと,結局,判例を暗記しているだけになってしまいます。
キチンと理解すべきと思うのですが,どうすれば,良いかわかりますか。

東花子さん

どうでしょう。

うーん,結局,虚偽の外観を作出した本人と第三者のどちらを保護すべきかという価値判断が大事になりますよ。

考えている

確かに,分かりにくいときは,具体的にイメージすることが大事なんですね。

はい,この判例では,予約段階では,第三者より本人を保護すべきと考えてます。
どう見るべきでしょうかね。

東花子さん

そうですね。個人的には,第三者は外観を信じて予約しているので,その段階の信頼を保護すべきようにも思うのですが・・・。

そうですよね。結局,そこを解かないと,この肢は間違えてしまいます。
どう考えていきましょう。

考えている

うーん,ちょっと,考えさせてください。

なるほど,わかりました。確かに,しっかり考えた方がいいですね。
そうしてもらいましょう。では,今日も時間となりましたので,ここまでとします。この続きはまた明日,お楽しみに。



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