予備試験29年11問(民法)を検討しよう 実践編 第2回

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
予備試験29年11問(民法)を実践的に検討しました。検討の過程で分からない所はドンドン飛ばして,確実なところから切っていく。マイナーなテーマでも,大枠は押さえることを確認しました。今日は,残りの検討を行います。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速やっていきましょう。忘れないように問題を載せておきますね。

不動産の売買契約と同時にされた買戻しの特約に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.買戻しの期間は,10年を超えることができない。
  • イ.買戻しの特約において,その期間を定めたときであっても,後日これを伸長することができる。
  • ウ.売買契約と同時に買戻しの特約を登記したときは,買戻しは,第三者に対しても,その効力を生ずる。
  • エ.売主は,買戻しの特約により,買主が支払った代金及び契約の費用を返還して,売買の解除をすることができる。
  • オ.売主が買戻しの実行をしたときは,買主は,売買契約締結後買戻しの実行までの間に取得した果実を売主に返還しなければならない。

1.ア イ 2.ア ウ 3.イ オ 4.ウ エ 5.エ オ

昨日の検討では,「ア」「イ」の自信がなくて,「ウ」が正しいということでした。ということは,次は,どれを行けば良いでしょうか。

考えている

「オ」でしょうかね。「3.イ オ」「5.エ オ」で「オ」が共通しているので・・・。

効率を考えるとそうなりますね。肢「オ.売主が買戻しの実行をしたときは,買主は,売買契約締結後買戻しの実行までの間に取得した果実を売主に返還しなければならない。」はどうでしょうか。

東花子さん

誤っていると思います。条文もそうなっているようなので・・・(579条後段)。

確かに,そうですが,マイナーなところまでなかなか手が回っていないというのが実情じゃないでしょうか。
利益状況を踏まえると,どうでしょう。

東花子さん

売主から買戻しがされるか分からないのに,果実まで返さなければいけないとすると買主が安心して不動産を利用できなくなると思いました。

その通りです。その辺りも受けて民法も,果実は返還しなくてもよいとなってます。
詳細はこちらをご参照ください。

予備試験29年11問肢オ 第6回 第7回

まあ,判断としては,おそらく誤っているくらいでしょうか。

東花子さん

そうですね。ちょっと自信がないかもしれません。

そこで,「エ.売主は,買戻しの特約により,買主が支払った代金及び契約の費用を返還して,売買の解除をすることができる。」も確認してみます。これは,いかがでしょう。

東花子さん

正しいと思います。「買戻し」という言葉にもしっくりきますので・・・。

そうですね。条文(579条前段,583条)もありますが,知らなかったとしても「買戻し」という言葉の意味からも推定できるように思います。ここで,「5.エ オ」は切れるでしょう。
詳細を復習したい場合は,こちらより確認ください。

予備試験29年11問肢エ 第5回

考えている

そうすると,「1.ア イ」「3.イ オ」のどちらかに絞れますね。

はい,そうですね。そこで,「ア」「オ」を改めて比較すると,「オ」が誤りの方向だと分かりますね。

東花子さん

先ほど,「オ」の際に行ったイメージを使うのですね。

その通り!買主は買戻しが行使されるか分からないのに,その間の利用分まで返さなければいけないのかという問題意識ですね。
なお,「ア」に関しては取引の安全上,不安定になる権利の行使を10年以上にわたって認めても良いのかという意識です。

考えている

なるほど,これで「3.イ オ」が正解と特定できました。

こんなところで大丈夫でしょう。マイナーなテーマが出て良くわからない時は,それに伴う状況をイメージすることが大事です。
そうすれば,正解を拾っていけると思いますよ。

東花子さん

でも,先生。イメージをしても間違えた時はどうすれば良いのでしょうか。

いい質問ですね。その時こそ,どこに気付かなかったかを分析しましょう。自分のイメージが足りなかったわけですから,そこをもう一回考えて,本番に備えて調整することが大事だと思います。

東花子さん

考えて,改善していくわけですね。ありがとうございます。

では,無事検討が終わりましたので今日はここまでとします。この続きはまた,明日お楽しみに。



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