予備試験29年15問(民法)肢エを検討する 第8回 第三者の寄託費用の請求

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年15問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験29年第15問【司法試験29年第37問】(民法)肢「エ.受寄者が寄託された宝石を適法に第三者に保管させたときは,その第三者は寄託者に対して,保管費用の償還を請求することができる。」を検討していきましょう。

この肢は,正しいですか,間違ってますか。

東花子さん

正しいですね。

なんででしょう。

考えている

条文でしょうか。

そうでうすね,確認しましょう。

(寄託物の使用及び第三者による保管)
民法第658条
1.受寄者は、寄託者の承諾を得なければ、寄託物を使用し、又は第三者にこれを保管させることができない。
2.第百五条及び第百七条第二項の規定は、受寄者が第三者に寄託物を保管させることができる場合について準用する。

(復代理人の権限等)
民法第107条
1.(略)
2.復代理人は、本人及び第三者に対して、代理人と同一の権利を有し、義務を負う。

(委任の規定の準用)
民法第665条
第646条から第650条まで(同条第3項を除く。)の規定は、寄託について準用する。

(受任者による費用等の償還請求等)
民法第650条
1.受任者は、委任事務を処理するのに必要と認められる費用を支出したときは、委任者に対し、その費用及び支出の日以後におけるその利息の償還を請求することができる。
2.(略)
3.(略)

確かに,適法に寄託された場合は,658条2項で,107条2項が準用されてます。
さらに,寄託者の義務として650条1項が準用されているので,肢の通りの結論になります。

東花子さん

はい,そう思いました。

それにしても,良く勉強されてますね。

花子さん

解説見たら,条文が書いてありました。

あのー。

考えている

そうですね。本番は条文が見れないので意味を押さえなければいけません。

その通りですね。分かっているなら大丈夫です。では,考えていきましょう。まず,658条2項で,107条が準用されているのは,なぜでしょう。

東花子さん

最終的に寄託者のために保管しているので,肢ウの復代理と同じ利益状況があると思いました。

そうですね。復代理と本人の状況については,昨日,やりました。復習したい方は,下記をご参照ください。

第7回 復代理人の権利義務

結局,寄託者と第三者の間に直接の契約はありませんが,互いに権利義務を負わせることが迂遠にならずに済むんだという話でした。

東花子さん

はい,そこさえ分かれば問題ありませんね。

次に,665条,650条1項はどうでしょう。

東花子さん

うーん。結局,寄託物は,寄託者の物ですよね。したがって,その物について,費用が発生するのであれば,寄託者に負担させるのが公平だと思いました。

そうですね。最終的な利益の帰属先が誰かを考えると,委任契約における委任者と,寄託契約における寄託者は同様と言えます。したがって,650条1項がともに適用,準用されますね。

東花子さん

意味を確認していくことが大事ですね。

そうですね,合理的理由があって法律が作られていますからね。この肢の検討は,この位で良いでしょう。では,今日はここまでとします。 この続きは,また明日お楽しみに。



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