予備試験29年15問(民法)肢ウを検討する 第7回 復代理人の権利義務(民法107条2項,民法646条1項)

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年15問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験29年第15問【司法試験29年第37問】(民法)肢「ウ.委任による代理人が適法に復代理人を選任した場合において,その復代理人が委任事務を処理するに当たり金銭その他の物を受領したときは,復代理人は,本人に対して受領物を引き渡す義務を負う。」を検討していきましょう。

この肢は,正しいですか,間違ってますか。

東花子さん

正しいですね。

なんででしょう。

考えている

条文でしょうか。

そうでうすね,確認しましょう。

(復代理人の権限等)
民法第107条
1.(略)
2.復代理人は、本人及び第三者に対して、代理人と同一の権利を有し、義務を負う。

(受任者による受取物の引渡し等)
民法第646条
1.受任者は、委任事務を処理するに当たって受け取った金銭その他の物を委任者に引き渡さなければならない。その収取した果実についても、同様とする。
2.(略)

なるほど,復代理人は,107条2項で,代理人と同一の権利を有し,義務を負いますね。

考えている

はい,そして646条1項に,引渡しの義務があります。

そうですね。したがって,正しいですね。でも,・・・。

東花子さん

そうですね。結局,意味を確認した方がいいですね。すぐ忘れてしまうから。

そういうことです。早速,どうして,こんな規定があるんでしょ。
107条2項からです。

東花子さん

まず,一般原則からすると,復代理人は,本人に対して権利義務関係が直接,発生しないからではないでしょうか。

なるほど,どうしてでしょう。

考えている

単純に本人と復代理人は契約の当事者ではないからです。

そうですね。その指摘は,とても大事です。仮に,107条2項で直接,権利義務が発生しないとどうなるでしょうか。

東花子さん

手続上,迂遠になるように思います。

いいですね。そこをもう少し具体的に説明してもらえますか。

考えている

本人からすれば,委任契約の目的を達成する際に,いちいち代理人を通さなければいけなくなります。復代理人も同様です。もし,代理人が適切に機能しなければ困ります。

そうですね。したがって,直接,権利義務を発生させた方が便利です。あと,当事者から見れば直接の意思がないのに権利義務が発生する点はどうでしょう。

東花子さん

うーん,適法に復代理人が選任されていれば,お互いに納得するだけの利益状況はあると思います。

いいですね。特に本件のような,委任による代理人が復代理人を選任を行うには,許諾又はやむをえない事由が必要です(104条)。また,復代理人も代理人との契約の段階で,目的については分かっているはずです。

花子さん

はい,したがって,直接,権利義務を発生させても問題ないです。これで107条2項はわかりました。

次に,646条1項はどうでしょう。

考えている

そうですね。受任者は,委任者のために事務を行っているのですから,自然な成り行きだと思いました。

まあ,そうですね。法定されているのは,受任者が適切に行動して,委任者を害さなようにするためと考えられます。

東花子さん

なるほど,わかりました。

そうですね。まあ,この肢は,この位で良いでしょう。では,今日はここまでとします。 この続きは,また明日お楽しみに。



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