予備試験29年15問(民法)肢イを検討する 第6回 併存的債務引受の効力 その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年15問(民法)肢「イ.債務者と引受人との間の契約でする併存的債務引受は,債権者が引受けによる利益を享受する意思を表示しなくても,その効力が生ずる。」を検討することになりました。解答は出たのですが併存的債務引受は,第三者のための契約にあたるようです。
花子さんは,どういった意味であたるかをスク東先生に質問されましたが,無事考えられたのでしょうか。
では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,続きからいきましょう。条文を載せておきます。

(第三者のためにする契約)
民法第537条
1.契約により当事者の一方が第三者に対してある給付をすることを約したときは、その第三者は、債務者に対して直接にその給付を請求する権利を有する。
2.前項の場合において、第三者の権利は、その第三者が債務者に対して同項の契約の利益を享受する意思を表示した時に発生する。

結局,わかりましたか。

東花子さん

一応,考えてきました。

そうですか。では,聞かせてください。

考えている

えっと,併存的債務引受がなされると,債権者にとってプラスになります。したがって,第三者のためにする契約だと思いました。

いいですね。どういった意味でプラスになるのでしょう。

東花子さん

結局,債権者は引受人に対しても権利を取得する地位を得ます。

そうですね。そういった意味で,債務者と引受人の契約は,第三者(債権者)のためと言えそうです。
あと,もう一つ確認したいのですが,元の債務,債務者への債権はどうなります。

東花子さん

あれ,忘れてしまいました。

えっと,併存的債務引受の場合,そのままです。元の債務が消えてしますと,第三者のためにプラスとは言い切れないでしょ。債務者と引受人の資力が違うこともあるから・・・。

東花子さん

確かに!失礼しました。

でも,そこを忘れるのは非常にまずいです。
どうやったら,その間違いを防げると思いますか。

考えている

もちろん,気合です。

うーん。まあ,それも時には大事なんでしょうが,もっと現実な方法があります。
考えて見てもらえませんか。

東花子さん

うーん。あっ!

おお,何か思いつきましたか,聞かせてください。

東花子さん

いや,「併存的」債務引受の「併存」というのは,元の債務と引受債務が「併存」するということですか。

その通りです!
今みたいに,書いてあることを日本語的に読み取れば良かったんですよ。そうすれば覚えなくて大丈夫。

花子さん

そうか,言葉の意味から連想すればいいんですね。

良かったです。暗記をする人は,こんな風に読んだら分かるところも,気合で覚えようとしちゃうんです。その方向性だと,覚える量がどんどん増えてしまいます。

東花子さん

良くわかりました。

これで,今回537条が適用される意味も分かったと思います,ぜひ用語も含めて押さえてください。なお,一言だけ触れますが,「免責」的債務引受も元の債務が「免責」されると考えれば良いですよ。

考えている

確かに「免責」の結果,元の債務が消滅するのですね。今,気付きました。

この機会に,ぜひ押さえておいてください。一見,難解な法律用語も,少しでも言葉の意味から分かるように工夫しているはずです。したがって,無理やり覚えるのではなく,言葉の意味を分解して押さえることも適宜,行いましょう。

花子さん

わかりました,そうします。

いい返事です,頑張りましょう。では,今日も時間となりましたので,ここまでとします。この続きはまた明日,お楽しみに。



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