予備試験29年14問(民法)肢5を検討する 第8回 遺留分の放棄を考える(民法1043条) その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年14問(民法)肢5を検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験29年第14問【司法試験29年第35問】(民法)肢「5.相続の開始前に遺留分を放棄することはできない。」を検討していきましょう。

この肢は,正しいですか,誤りですか。

東花子さん

誤りです。

なんででしょう。

考えている

条文ですね。

そうですね,確認しましょう。

(遺留分の放棄)
民法第1043条
1.相続の開始前における遺留分の放棄は、家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力を生ずる。
2.(略)

確かに,条件付きではありますが,遺留分の放棄はできますね。

東花子さん

はい,なので誤っています。

そうですね。結論は,あってますが・・・。

考えている

ええ,ただ知っているだけですね。

そうですね。なので,意味を確認していきましょう。
考える際には,放棄ができることと,相続開始前は家庭裁判所の許可がいること(条件)を分けたいですね。

東花子さん

なるほど,確かに,併せて考えると頭がごちゃごちゃになります。

その通りです。面倒かもしれませんが,その方が整理されて理解できると思いますよ。
では,まず,遺留分は放棄できるのは,なぜでしょうか。

東花子さん

遺留分は,遺留分権利者の財産権です。したがって,一般に本人の意思で放棄できるからだと思いました。

とりあえずは,それで大丈夫でしょう。次は,いよいよ本題である「相続開始前は家庭裁判所の許可がいること」(条件)についてです。ここは,どうでしょう。

東花子さん

うーん,正直,家庭裁判所の許可っていうのが苦手です。

なるほど,細かいですからね。そういう時は,家庭裁判所の役割に着目しましょう。
許可を通して何が期待されているかを考えることが大事です。

考えている

なるほど,目的があって制度が作られているはずですからね。

はい,そして目的意識を押さえるには,放棄は一般に自由にできるはずという先ほどの点から考えると良いですよ。

東花子さん

そうですね。既存の枠組みだと問題だから,わざわざ制度設計されているはずですからね。

その通りです。論理的に考えることがとても大事です。それで,相続開始前に,遺留分の放棄を自由に認めるとどういった問題が発生しそうですか。

東花子さん

なるほど,パッとでないので少し考えさせてもらっていいですか。

分かりました。ぜひ考えて見てください。それでは,今日はここまでとします。この続きは,また明日お楽しみに。



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