予備試験29年14問(民法)肢4を検討する 第7回 遺留分減殺請求権の行使期間(民法1042条)

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年14問(民法)肢4を検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験29年第14問【司法試験29年第35問】(民法)肢「4.遺留分減殺請求権は,遺留分権利者が,相続の開始を知った時から1年間行使しないときは,時効によって消滅する。」を検討していきましょう。

この肢は,正しいですか,誤りですか。

東花子さん

誤りですね。

なんででしょう。

考えている

条文ですね。

そうですね,確認しましょう。

(減殺請求権の期間の制限)
民法第1042条
減殺の請求権は、遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知った時から一年間行使しないときは、時効によって消滅する。相続開始の時から十年を経過したときも、同様とする。

確かに,「相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知った時から一年間行使しないとき」となっています。

東花子さん

はい,「相続の開始を知った時とき」のみでは足りないので肢は誤りです。

ただ,それだと。

考えている

そうですね。条文をなぞって押さえているだけですね。

その通りです。しっかり,意味を確認していく必要があります。
どうして,「相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知った時から一年間行使しないとき」となっているのでしょうか。

東花子さん

うーん。やっぱり,その条件を知らないと遺留分減殺請求権を行使できることすら気づかないからだと思いました。

その通りです。遺留分権利者としても,さすがに権利行使ができることが知らない段階で,時効消滅することは,手続保障の上でも問題ですね。

東花子さん

はい,受贈者,受遺者の取引安全を保護する面から,権利関係の早期安定が望ましいのですが,知らない間に権利の消滅は行きすぎだと思いました。

そうですね。概ね,そんなところで良いでしょう。あと,折角なので期間の全般の押さえ方をやりますが,今回,消滅時効の期間が1年ですね。

考えている

そうですね。

それって普通の時効制度よりも,かなり短いですよね。(167条1項・2項)
このような場合,権利行使の機会を確保できるように,知った時から進行することが多いです。

東花子さん

なるほど,知らないで,あっという間に権利がなくなるのは酷ですからね。

はい,違ったケースもあるで,これに頼りすぎるのは問題ですが・・・。
ただ,現場で本当に分からなかった時は,一応,論理がありますので頭にいれておいてください。

考えている

そうします。

なお,学習の際に,今の方向性と違ったケースに出会った時は,別の事情に配慮していることが考えられます。
その時は,つど利益状況を踏まえて押さえていきましょう。

花子さん

わかりました。ありがとうございます。

では,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きはまた明日,お楽しみに。



あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 親族相続, 平成29年, 平成29年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中