予備試験29年11問(民法)肢オを検討する 第7回 買戻しにおける果実と利息(579条後段)その2

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年11問(民法)肢「オ.売主が買戻しの実行をしたときは,買主は,売買契約締結後買戻しの実行までの間に取得した果実を売主に返還しなければならない。」を検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,続きを始めていきましょう。忘れないように条文も載せておきます。

(買戻しの特約)
民法第579条
不動産の売主は、売買契約と同時にした買戻しの特約により、買主が支払った代金及び契約の費用を返還して、売買の解除をすることができる。この場合において、当事者が別段の意思を表示しなかったときは、不動産の果実と代金の利息とは相殺したものとみなす。

(解除の効果)
民法第545条
1.当事者の一方がその解除権を行使したときは、各当事者は、その相手方を原状に復させる義務を負う。ただし、第三者の権利を害することはできない。
2.前項本文の場合において、金銭を返還するときは、その受領の時から利息を付さなければならない。
3.解除権の行使は、損害賠償の請求を妨げない。

昨日までの議論は,579条が,545条を修正しているという話でした。
どう考えましょうかという問いでしたね。

東花子さん

はい,そうです。

その後,整理されましたか。

考えている

一応ですかね。

そうですか,では聞かせてもらえますか。

東花子さん

えっと,ある程度,買戻しを行使までの期間が想定されていると思いました。

なるほど,確かに580条1項本文は,「買戻しの期間は10年を超えることができない」とあります。
買主は,当該不動産を一定の期間,普通に使えますね。

東花子さん

はい,もちろん特約はありますが,現実に行使されるかもわからない状態です。そのこと以外は,不動産を手に入れた状態と変わらないと思います。

そうですね。その結果,買主は,自分の物として,使用収益処分できるはずです。
それなのに,いざ解除されたら,利息や果実の支払が生じるのは,手続が煩雑になりますね。

東花子さん

そう思いました。なので,579条は,簡易迅速に決済できるよう,不動産の果実と代金の利息とは相殺したものとみなすとしていると考えました。

概ね,大丈夫だと思います。それで,論理的に筋が通ってます。
このような細かなところは,実際の事実に着目すると良いですね。

花子さん

はい,典型的な場面を具体的にイメージして,条文と照らし合わせるのが効果的です。

その通りです。条文をそのまま暗記しようしても,なかなか覚えられません。
ぜひ,考えながら勉強しましょう。
では,今日も,時間となりましたのでここまでとします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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