予備試験29年11問(民法)肢オを検討する 第6回 買戻しにおける果実と利息(579条後段)その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年11問(民法)肢オを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験29年第11問(民法)肢「オ.売主が買戻しの実行をしたときは,買主は,売買契約締結後買戻しの実行までの間に取得した果実を売主に返還しなければならない。」を検討していきましょう。

この肢は,正しいですか,間違ってますか。

東花子さん

誤ってますね。

そうですね。どうしてでしょうか。

考えている

条文があります。

なるほど,その通りです。確認して見ましょう。

(買戻しの特約)
民法第579条
不動産の売主は、売買契約と同時にした買戻しの特約により、買主が支払った代金及び契約の費用を返還して、売買の解除をすることができる。この場合において、当事者が別段の意思を表示しなかったときは、不動産の果実と代金の利息とは相殺したものとみなす。

確かに,条文にありますね。どのあたりから考えていきましょう。

東花子さん

うーん,良くわかりません。

ちょっと,難しかったですかね。では,ヒントです。買戻しをすることで,売主は何ができますか。

東花子さん

「買主が支払った代金及び契約の費用を返還」できます。

確かに,それはそうなのですが,ちょっと聞きたいこととは違います。
結局,その後,売主は最終的に何ができるのでしょうか。

東花子さん

ええっと,あっ,わかりました。「売買の解除」です。

そうですね。一般的に「解除」をすると,不動産の果実と代金の利息は,どうなるのでしょう。

考えている

うーん,原状回復により返還しないければいけないのではないでしょうか。

いいですね。条文も確認しましょう。

(解除の効果)
民法第545条
1.当事者の一方がその解除権を行使したときは、各当事者は、その相手方を原状に復させる義務を負う。ただし、第三者の権利を害することはできない。
2.前項本文の場合において、金銭を返還するときは、その受領の時から利息を付さなければならない。
3.解除権の行使は、損害賠償の請求を妨げない。

解除の効果は遡及効(直接効果説)なので,一般的に,原状回復として果実(545条1項)と利息(545条2項)は互いに戻すことになります。
ここまで説明すると,579条後段の意味も分かりますね。

東花子さん

はい,解除の一般原則を修正してます。

それで,出発点は大丈夫です。では,なぜ修正されているんでしょうかね。

東花子さん

何か問題があることは分かるのですが・・・。うーん。

そうですね。少し考えてもらいましょう。
では,今日は,時間となりましたのでここまでとします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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