予備試験29年4問(民法)肢エを検討する 第5回 入会権を考えよう

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験29年4問(民法)肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験29年第4問【司法試験29年10問】(民法)肢「エ.入会権は,登記がなくても第三者に対抗することができる。」を検討していきましょう。

この肢は,正しいですか,間違ってますか。

東花子さん

正しいですね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

考えている

判例があるようです(大判大10.11.28)。

あれ,良くご存知ですね。

東花子さん

解説見たらそう書いてありました。

なるほどっていうか,それだと本番では・・・。

考えている

まあ,わかりませんね。

そうでしょうね。実際,肢エがわからなくても肢の並びと組みあわせで,エが正しいことは分かるのですが・・・。
今後のために確認してきましょう。

東花子さん

はい,よろしくお願いします。

まず,入会権(263条,294条)はどういうものでしょう。あまり勉強しないと思いますが・・・。

東花子さん

うーん。

まあ,そうなりますね。
入会権は,一定の地域の住民が山林原野を共同に管理し、共同で収益する慣習上の権利です。
少なくとも「慣習上の権利」であることは,一応,押さえておきたいです。

東花子さん

なるほど,わかりました。

次に,入会権を第三者に対して対抗するために登記が必要かという問いですが,一般原則に従うと一見,必要そうです。(177条)

東花子さん

そうですね。

しかし,問いの通り登記は,不要です。どうしてでしょう。難しいですが,先ほどの定義を足がかがりに考えてみましょう。

東花子さん

うーん,慣習はたくさんありそうですので,定型化できないように思いました。

いいですね,登記技術的に,入会権を精査するのは大変そうです。なので,登記も難しいといえれば,一応の筋は通りそうです。また,入会権は,かなり歴史的に古そうです。

東花子さん

確かに,昔からの慣習っていいますね。

はい,とすれば,登記制度よりも前から入会権(慣習上の権利)があると思われます。
そうすると,登記を義務付けるより,当時の慣習を尊重したという判断もありえます。

東花子さん

入会権が「慣習上の権利」であるところから,何とか関連付けていく感じですね。

まあ,そういうことです。ただ,これ以上は,深追いしない方がいいですね。

考えている

あまり重要度が高いとは思えませんからね。

その通りです。ですので,本当に最低限で大丈夫でしょう。

東花子さん

うーん,それが,どの程度か迷います。

なるほど,そこの判断は,さまざまですが,一様,こういう出題もあったなと想起できるくらいを目指しましょう。
短答で出たときに,そんな出題が過去にあったなという程度で大丈夫です。
なんとか,時間をかけずに,最低限で意味づけていきましょう。

東花子さん

なるほど,わかりました。

くれぐれも,入会権について,文献を調べつくすようなことは辞めましょう。今回の解答例も,当該,肢をいかに忘れないようにするかの仕掛けにすぎません。絶対的な正解を探すのでなく,定義から一応の正解が導けるように押さえておきましょう。では,今日はここまでとします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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