予備試験28年12問(民法)を検討しよう 実践編 第1回

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
今日からは,予備試験28年12問(民法)【司法試験28年26問】を実践的に検討していきます。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。では,早速,問題の検討を始めて行きましょう。
では,問題はこちらです。

委任契約に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

  • ア.委任契約を債務不履行により解除したときは,その解除は,将来に向かってのみその効力を生ずる。
  • イ.準委任契約は,書面でしなくてもその効力を生ずるが,委任契約は,書面でしなければ,その効力を生じない。
  • ウ.受任者がその委任事務処理の必要上負担した債務を委任者に対し受任者に代わって弁済することを請求する権利については,委任者がこれを受働債権として相殺することはできない。
  • エ.委任契約は,受任者の死亡によって終了するが,委任者の死亡によっては終了しない。
  • オ.受任者は,特約がなくとも,委任者に対して報酬を請求することができる。

1.ア ウ 2.ア オ 3.イ ウ 4.イ エ 5.エ オ

早速,いきましょう。まず,肢「ア.委任契約を債務不履行により解除したときは,その解除は,将来に向かってのみその効力を生ずる。」からです。どうでしょうか。

考えている

正しいです。条文もありますので・・・(653条,620条)。

そうですね。ここは,良く出題されているので,即答したいですね。復習したい方は,こちら。

予備28年第12問肢ア 第2回

これで,「1.ア ウ」「2.ア オ」のとちらかが,正解になりそうです。

次は,「ウ」か「オ」のどちらかですね。

東花子さん

そうですね。「オ」の方が短いので,楽かもしれません。

なるほど,確かにそうです。では,「オ」を検討しましょう。肢「オ.受任者は,特約がなくとも,委任者に対して報酬を請求することができる。」は,どうでしょうか。

考えている

これは,誤っています。委任契約は無償が原則なので・・・。

いいですね。ここも,即答できるところです。これで,「2.ア オ」は,切れました。詳細を復習したい方は,こちらをご確認ください。

予備28年第12問肢オ 第7回

これで,「1.ア ウ」「4.イ エ」のどちらかが,論理的に正解となります。
そうですね。「3.イ ウ」は,「1.ア ウ」の際の背理消去法で,「5.エ オ」は,消去法で切れてますからね。
背理消去法は,良く復習しておいてください。

背理消去法(平成27年第6問を例にして)第2回

東花子さん

ただ,出題傾向から見て「4.イ エ」が正解になる確率は低いですね。

その通りです。イエが,正解になるためには,アがすでに正しいので,アイエの3つが正しい肢にならなければなりません。
傾向を見れば分かると思いますが,正しいものを2つ選ぶ問題で,3つ正しい肢が含まれている問題は,殆どありません。

考えている

そうですね。この時点で,「1.ア ウ」の正解の確率が濃厚になってきました。

そうですね。そこまで,踏まえた上で,肢「ウ.受任者がその委任事務処理の必要上負担した債務を委任者に対し受任者に代わって弁済することを請求する権利については,委任者がこれを受働債権として相殺することはできない。」を検討しましょう。
どうでしょうか。

東花子さん

正しいですね。委任事務処理の費用は,本人が負担すべきです。

いいですね。ここは,あまり考えないので,分からない方もいらしたと思います。そういう時は,具体的に考えてみましょう。例えば債権者が貸金の支払いがされないときに,債務者に,受任者として事務費用負担をさせて相殺で回収をするのはいかがなものかという価値判断です。こちらでも,議論しておりますので,復習にご活用ください。

予備28年第12問肢ウ 第4回 第5回

考えている

ただ,先生。もちろん「ウ」が分かれば良いのですが,「イ」,「エ」どちらも,比較的,誤りと判断しやすいように思いました。

なるほど,その視点はいいですね。大切なことは,正誤を正確に判断することです。

東花子さん

そうですね。しかし,判断できない肢が多いと,結果的に時間がかかるので,正確に判断できる肢を増やすことが大事だと思いました。

その通りです。早く正確に判断できる肢を,過去問を通して,どんどん増やしていきましょう。
では,今日も時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日お楽しみに。

なお,検討していない肢の詳細はこちらをご確認ください。
予備28年第12問肢イ 第3回
予備28年第12問肢エ 第6回



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カテゴリー: 債権各論, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 パーマリンク

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