予備試験28年15問(民法)肢ウを検討する 第4回 遺産分割の対象に金銭も含まれるか(最判4.4.10)

メルマガ大バナー

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年15問(民法)肢ウを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年15問(民法)【司法試験28年33問】肢「ウ.共同相続が生じた場合,相続人の一人であるAは,遺産の分割までの間は,相続開始時に存した金銭を相続財産として保管している他の相続人Bに対して,自己の相続分に相当する金銭の支払を求めることはできない。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

正しいですね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

東花子さん

どうやら,判例(最判4.4.10)〔民法百選Ⅲ-63〕で金銭の支払いを求めることはできないようです。

なるほど,良く勉強してますね。ポイントは,わかりますか。

東花子さん

良くわかりません。

じゃ,なんで,あっているんですか。結局,それだとすぐ忘れてしまいますよ。

東花子さん

そうですね。どこがポイントなんでしょう。

なるほど,そういう時は,関連条文を確認してみましょう

(共同相続の効力)
民法第898条
相続人が数人あるときは、相続財産は、その共有に属する。
(共同相続の効力)
民法第899条
各共同相続人は、その相続分に応じて被相続人の権利義務を承継する。

金銭の場合,可分なので,他の相続人に対して相続分の支払いを求めることができそうですね。

東花子さん

なるほど,そうですね。

しかし,判例は,金銭も遺産分割の対象とすると考えています。どうしてでしょうか。

東花子さん

うーん,当然分割だと問題があると思うのですが,分かりません。

なるほど,問題があるという視点を具体的に考えたいですね。遺産分割の際に,相続財産を公平に分割する必要がありますが(906条),1個1個の財産価値は同じでしょうか。

東花子さん

違うと思います。動産や不動産など物によって価格が違いますので。

そうですよね。そうすると,公平に分けるのが難しくなりませんか。

東花子さん

確かに,そうですね。

ですので,うまく調整できるようにするために,金銭も遺産分割の対象としてますよ。

花子さん

良くわかりました。

あと,ここでは深く突っ込みませんが,関連判例として,銀行の預金債権も,遺産分割の対象となりました。
判例変更(最大判平28.12.19)がされているので,気を付けてください。
では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。


あなたの,1票が日々の力となります。ぜひ,お役立ていただいた際には,クリックにて応援のほど,よろしくお願いします。

カテゴリー: 親族相続, 平成28年, 平成28年, 民法, 民法・商法・民事訴訟法 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中