予備試験28年11問(民法)肢エを検討する 第5回 賃貸人と転借人の法律関係 その1

こんにちは,スク東ブログへようこそ。まずは,前回までのあらすじから

<前回までのあらすじ>
花子さんは,予備試験28年11問(民法)【司法試験28年22問】肢エを検討することになりました。では,はじまり,はじまり。

東花子さん

スク東先生,こんにちは。

こんにちは,東さん。早速,予備試験28年11問(民法)【司法試験28年22問】肢「賃借人が適法に賃借物を転貸した場合において,賃貸人が賃借人に対し賃借物の修繕義務を負うときは,賃貸人は,転借人に対しても直接に賃借物の修繕義務を負う。」を検討していきます。

この肢は,どうですか。

考えている

誤っていますね。

なるほど,あってますね。どうして,そのように考えるのでしょうか。

花子さん

それは,賃貸人と転借人の間には,直接,賃貸借契約がないからだと思います。

まあ,それは,一つの解答のように思います。修繕義務は,賃貸借契約の賃貸人が賃借人に負う義務ですからね。
条文も載せておきます。

(賃貸物の修繕等)
民法第606条  賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。
2  (略)

東花子さん

はい,ですので,賃貸人は,転借人には修繕義務を負いません。

なるほど,それでは,質問ですが,賃貸人は,転借人に賃料請求できますか。

考えている

それも,できないと思います。賃貸人と転借人は,賃貸借契約の当事者ではありませんので。

うーん,賃貸人は,転借人に本当に賃料請求できないのですかね。

東花子さん

あれ,なんか違うのですか?おかしいなぁ。

なるほど,結論から言うと,賃貸人から転借人は賃料請求できますよ。条文もあります。

(転貸の効果)
民法第613条  賃借人が適法に賃借物を転貸したときは、転借人は、賃貸人に対して直接に義務を負う。この場合においては、賃料の前払をもって賃貸人に対抗することができない。
2  (略)

東花子さん

なるほど,転借人は,賃貸人に対して直接に義務を負いますが,反対に賃貸人は,転借人に義務を負わないのですね。

はい,そうです。ですので,最初,東さんが,賃貸人と転借人の間には,賃貸借契約がないので,直接の義務を負わないというのは,半分しか合ってません。
今回は,たまたま合っている半分がでたので正解したんですよ。

東花子さん

うーん,間違っていなかったのですが,非常に危うい回答だったのですね。

はい,では,なぜ,賃貸人は賃借人に対して,直接の権利はあるけど,直接の義務を負わないのでしょうか。

考えている

なるほど,ちょっと考えて見たいと思います。

そうですね。ここは,しっかり考えた方が,良さそうですね。ぜひ,考えて見てください。
では,時間となりましたので,終わりにします。この続きは,また明日,お楽しみに。



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